2XXX年、日本で最後に残っていた書店が、ついに閉店した。 もくじ 図書館が戦争している相手は良化特務機関ではなく出版社 納本制度は同人誌も対象なのです ほかの公共図書館は出版社から正規ルートで購入 いつでもその必要とする資料を入手し利用する権利 本で利益を求めるのはいいことなのか? 内沼晋太郎について(こっからレビュー) 出版業界が滅びても、本は滅びない 「本」とはなんなのか? おわりに とはいえ、不人気で客足が遠のいたためではない。あまりの人気ぶりに、いよいよ売るものがなくなってしまったのだ。こうして日本から、書店は消滅した。 いまや、紙の本を持っているのは行政府か、よほど金をもてあました富裕層か、物好きの回顧主義者くらいである。彼らは保存や自己満足のために、わざわざ伝統工業となっている印刷会社に依頼する。刷る部数が少なく、貴重な輪転機を使用するため、必然的に紙の本の値段は1冊数百万~