中国でマスメディア政策を統括する中国国家広電総局の通達により、今年5月1日以降、輸入アニメーション作品のテレビ放送禁止時間帯が変更された。従来の17:00〜20:00から17:00〜21:00が新たな放送禁止時間帯となる。広電総局による海外アニメに対するこの「放送制限令」強化はなにを意味するのだろうか。また、過去2年間、国家の庇護の下にあった国産アニメ産業は、今どのような状況にあるのだろうか。 「飛ぶ鳥落とす」アニメ産業、中身を吟味すると不可解な状況が… 中国アニメ産業化のプロセスを振り返ってみると、2004年に国務院が「未成年者の思想道徳建設のさらなる強化と改善についての若干の意見」を発表。また、広電総局も同年「中国映画、テレビ、アニメーション産業の発展についての若干の意見」を発表した。これらは、中国のアニメーション産業の振興を促す政策的内容を持っていた。 その後、アニメーション産業は、