日経新聞に地方銀行(地銀)が私募投信への投資を積極化させているとの記事が掲載されました。 確かに地銀の私募投信での運用は問題を内包しています。 今回はなぜ地銀が私募投信での運用を行うのか、その背景・問題点を考察します。 (当該記事は筆者の過去の記事を一部引用しています) 報道内容 私募投信とは 私募投信の会計上のメリット 私募投信の増加に懸念点はないのか 所見 報道内容 まずは、概要を把握するため、日経新聞の記事を引用します。 地銀、私募投信の購入傾斜 2018/09/06 日経新聞 地方銀行が私募型の投資信託に傾斜している。国内債では十分な利回りが得られず、私募投信の購入を通じて国内外の株式や外国債券への配分を増やす構図だ。私募投信は、配当や売却益を本業のもうけに計上できる特性がある。地銀は低金利時代に合わせた運用の多様化と主張するが、その急膨張ぶりに金融当局はリスク管理の面などから懸念