予告映像で流れた田端の風景 2016年に大ヒットし、ブームを起こした新海誠監督作品の『君の名は。』は興行収入250億円を超え、日本歴代4位の記録を作った(参考:興業通信社CINEMAランキング通信)。 そんな新海誠監督が作った新作アニメーション映画『天気の子』がいよいよ7月19日、公開される。前作のヒットもあり、国民の期待度は非常に高いものになっていることは間違いない。
▼『天気の子』を観た。直球のセカイ系でありつつ「最初からこの世界は狂っている」と断言し、世界の在りようを変えてしまう行為について「好きな子と一緒にいるためならそれでいい」と言い切らせるパワープレイが、自分でもびっくりするくらい心に響いた。「そこまで断言していいんだ」と思いつつ、「それでいい」と思わせるようなパワーがあり、2019年の「いま」ぼくが観たかったのはこういう話であったのかと、いささか瞠目するような心地を味わった。 ▼2019年の「いま」ぼくが求めているのは個人のパーソナルな部分についての話や、目の前にいる人との関係性にフォーカスした話である。「最初からこの世界は狂っている」というのは現実においてもまさにその通りなわけで、じゃあそんな世界で何を寄る辺にして生きてゆけばよいのかというのは、きわめて普遍的な問いに違いない。そこにおいて確かなものは、自分自身の内面にあるパーソナルな領域で
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