オウム真理教の犯罪を象徴する、坂本堤弁護士一家殺害事件。そのとき、ジャーナリストはどう動いたか Photo:JIJI 文藝春秋に入社して2018年に退社するまで40年間。『週刊文春』『文藝春秋』編集長を務め、週刊誌報道の一線に身を置いてきた筆者が語る「あの事件の舞台裏」。ジャーナリストの江川紹子さんと一緒に仕事をした、オウム真理教事件を振り返ります。(元週刊文春編集長、岐阜女子大学副学長 木俣正剛) 華奢な女性ジャーナリストが 編集部に持ち込んだ企画 ジャーナリストの江川紹子さんと初めて仕事をしたのは、彼女が神奈川新聞を辞めてフリーになった直後のことでした。華奢(きゃしゃ)で笑顔を絶やさない彼女が、のちに、オウム真理教というテロ組織と1人で闘うとは、当時は想像もできませんでした。 あるとき、江川さんから、坂本堤弁護士とともにオウム真理教という新興宗教に洗脳されている信者のことを取材して書き

