髪が生まれつき茶色なのに学校から黒く染めるよう強要され、精神的苦痛を受けたとして、大阪府立高校3年の女子生徒(18)が府に226万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。 27日にあった第1回口頭弁論で府側は請求棄却を求めた。 訴状によると、生徒は2015年4月に入学。学校側には髪の色は生まれつきだと説明したが、教員から「その髪の色では登校させられない」などと黒く染めるよう求められた。生徒は教員の指示に従って黒く染めたが、「不十分だ」「黒染めを約束するまで帰さへんぞ」と言われ、授業への出席を認められないこともあった。 生徒は16年9月から不登校になっており、「身体的な特徴を否定し、人格権を侵害している」と主張。府教育庁は「取材には応じられない」としている。