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ブックマーク / bakuhatugoro.hatenadiary.org (9)

  • 無理をしない落ち着いた生き方への願望 - ぼうふら漂遊日記

    これ以上あまり欲しいものも無いし、過ぎた便利や進歩発展に幸福を感じられなくなると、行け行けどんどんの世の中では無くなるかわりに、いろんなものを互いにリサイクルしたりシェアしたりしながら、多少手間をかけて小さく緩く生きる時代になるのでは無いか…と漠然と思っていた。 しかし、テクノロジーの際限ない発達や、国や企業間の競争の事情だかで、どうもそうなっていかない。無理に無理を重ねて、人心を虚しく荒涼とさせてまで勝とうとしなくても、程よく負けていくこと、降りていくことは出来ないものかとやはり漠然と思うのだが、こんなハングリーさに欠けた人間である時点で、是が非でもという欲を持つ人々に対抗出来るはずも無いのかもしれない。

    無理をしない落ち着いた生き方への願望 - ぼうふら漂遊日記
  • 夢に出てくる旧友の話 - ぼうふら漂遊日記

    高校卒業以来、いや、高校の途中からまともに話すことも無くなってそれっきりなのに、ずっと夢に常連のように登場してくる幼なじみがいる。彼は小学3年の時にやってきた転校生。お母さんは母子家庭に育った苦労人で、外に働きに出ていたのだが、教員の旦那さんの転勤と共に、実家に戻ってきた形だった。僕以上に体力にも運動神経にも恵まれない、まったく周囲に馴染まない(はなから馴染もうとしない)子だったが、優等生で先生のおおぼえ目出度く、ひどいいじめに合うようなことは無かった。苦労人のお母さんは勝ち気な教育ママで、その為に子供たちはちょっと萎縮しているように見えたが、物は潤沢に与えられていたから、頑張って周囲に馴染むよりも、親や教師の公式見解に従いながら自分の世界に閉じこもる方が楽でたのしかったのかもしれない。男友達では唯一、松零士やガンダムの話が出来る相手だったから、中学までの自分は彼の唯一の親しい友人だった

    夢に出てくる旧友の話 - ぼうふら漂遊日記
  • 臆病な怠け者たちの傷つきました戦争 - ぼうふら漂遊日記

    とあるバンドのライブ画像を見て、彼等を鏡に現在の人や世の中がほとほと嫌になってしまうような、うんざりした気持ちになっている。 無名のアマチュアバンドだし、特定の誰かを攻撃したいわけでは無いから、名前は伏せたい。 彼等のような人たちにぶつかる度にいつも困ってしまうのは、日陰の可哀想な立場にあるらしいのに、どうにも自分には可愛気が無く思えて、同情より嫌悪感が先に立ってしまうことだ。 彼等は、自分では少数派で不遇で不器用で、他者や世の中に抑圧されていると思っているようだし、実際その通りでもあるのだろうけれど、一方僕の目には、今の世の中に彼のような人は物凄くありふれていて、むしろ多数になっているんじゃないかとも見える。 自分たち以外の世間一般、人間一般に向けて、捨て台詞のように被害者意識を吐き捨てるけれど、当は彼等は一方的な被害者でも少数派でもなく、同じような不遇や不満を感じている者同士で、遠巻

    臆病な怠け者たちの傷つきました戦争 - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2023/03/28
    “何とか日々の生活の耐えて生きていることを、ひとり合点でバカにされているような無礼に腹が立って当たり前だろう”/ 音楽の力
  • 震災後感じたネットの問題点 「慌てて買い溜めちゃった」と呟けない空気こそ、最もまずい「同調圧力」なのでは? - ぼうふら漂遊日記

    地震と津波、そして原発事故から3週間あまりが過ぎた。 地震直後の周囲の様子や報道、自分の行動や心の動きなどを記録しておきたいと思うのだけれど、命にかかわる緊急事態なのかそうでもないのか、もっと心配すべきなのか逆に心配し過ぎなのか、状況が二転三転し、情報や提言も錯綜している状態が続き、なかなか纏まらない。 また、多くの人が哀しみや不安の中に居る時、自分のそうした不安定な気持ちを、みだりに表に出すことは控えたいとも思い、まとまった日記はUPしなかった。ツイッターでも、そうした呟きは極力抑えて、普段より3割増しくらい柔らかめの言動を心がけようと思った。 ただ、もう少し状況が落ち着いたら、この間の自分の揺れや心の動きを、極力正直に記録しておきたいと思った。経験値を超えた事態の中で、何かを素早く判断すること(あるいは、慎重に判断を保留すること)が自分にとって、或いは誰にとっても当に難しいことを、今

    震災後感じたネットの問題点 「慌てて買い溜めちゃった」と呟けない空気こそ、最もまずい「同調圧力」なのでは? - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2011/04/02
    『「大本営発表を安易に信じて危機感が足りない」という声と「風評を信じて安易に惑わされる利己的な臆病者め」という相反する煽りが乱れ飛ぶが、結局本当のところは判断のしようがない』
  • 『銭ゲバ』と『ありふれた奇跡』(1) - ぼうふら漂遊日記

    最近には珍しく、今期は毎週楽しみに観るドラマが2つもあった。 既に何度かここでも触れている『銭ゲバ』と、山田太一最後の連ドラと言われている『ありふれた奇跡』。 『銭ゲバ』が終盤に入って急に失速している一方で、序盤、展開らしい展開がほとんどなくてちょっと退屈していた『ありふれた奇跡』の方は尻上がりに面白くなってきた。 まず『銭ゲバ』。これは意見が分かれるところだと思うが、僕はミムラ演じる緑を引っ張りすぎてると思う。 微温的な環境と資質に恵まれて生きてきた「持てる者」であるせいで、自己肯定的(であることを意識するまでもない)な性善説によって、自分の理解をはみ出したものを無自覚に切り捨ててしまっている緑は、脚の岡田恵和さん自身の立ち位置の投影でもあり、また現代の若い善意の視聴者一般の視点を仮託されてもいるのだろう。ドラマ版の『銭ゲバ』は、彼女にとって埒外の不幸や情念を銭ゲバから叩きつけられた緑

    『銭ゲバ』と『ありふれた奇跡』(1) - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2009/03/15
    「いまの日本は明確な強者がはっきりしない代わりに強者の節度や義務もなく、ゆえに自覚のない傲慢が蔓延するのか」
  • 帰省覚え書き - ぼうふら漂遊日記

    web日記やblogというのは、公開するのに調度良い内容というのが難しいけれど、今回は随分長くなった上に、ちょっと重くてプライベートな内容なので、そういうのが苦手な人はスルーしてください。 ただ、広く読んでいただきたくないわけではありません。ごく個人的なことから逃げすぎず、突き放しすぎずに書いていくことで、ともすればスルーしがちだけれど普遍に通じている内容に触れることができないかとも愚考しました。ご理解いただけたなら幸いです。 ここ数年、冠婚葬祭や年老いた親族の問題などで帰省する機会が増えてきた。 ずっと実家とは折り合いが良くなかったので、長い間定期的な帰省をしていなかったことと、こうしてまた地元との縁が復活してきた時期が、地方の沈滞があからさまになってきた時期と重なっていたこと、そして実家に不幸が続いた個人的な事情や両親の老いの印象が重なって、帰る度に胸に隙間風が吹くような寒々しい気持ち

    帰省覚え書き - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2009/03/01
    「今ある暗さに耐えるためには、外界の光は邪魔なのだ。そして、自分を否定したり変えたりする苦しみに耐えるくらいなら、現在の暗さの中で目を閉じていた方がいい」
  • 25年目のホットロード(或いは、ガキ帝国・悪たれ戦争) - ぼうふら漂遊日記

    関西での取材の帰りに、岡山の実家に足を伸ばし、旧友達に近年の地方での暮らしぶりを色々聞いてきた。 中でも特に興味深かったのは、中学卒業以来、約25年ぶりに再会した元ヤンの話。 当時はお互いまだ未分化の動物みたいな状態だし(ネズミとライオンくらいの差はあったけど…)、自分を客観的に内省しながらお互いを語るなんてことができるはずもなく、だからこんなにちゃんと真面目な話をしたのは、今回が初めてだ。 彼は、「ホットロード」(僕らが学生の頃、80年代中盤から末にかけて爆発的に人気があった、暴走族が主人公の少女マンガ)のハルヤマを思わせる、ちょっと孤独で根が繊細ゆえに、気性が激しく暴走し始めると手がつけられない恐ろしい男で、ずっと自分は消息を知らず、おそらくヤクザにでもなるか、それでも長生きできずに死んじゃってるんじゃないかくらいに思っていたのだが、これが意外と言えば意外、納得と言えば納得な生き延び方

    25年目のホットロード(或いは、ガキ帝国・悪たれ戦争) - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2008/08/14
  • パッチギ!LOVE&PEACE - ぼうふら漂遊日記

    残念。 とにかく残念!という感想だ。 思い込みが激しく、我侭に暴走したり、色々と困ったところはあるけれど、基的にまっすぐで気のいいヤツってことがわかるから憎めないし、熱い気持ちをストレートにぶつけられたら悪い気はしない。そういう映画。 だけど、面白いかツマラナイかというと、残念ながらツマラナイ。 だから、残念。 世評でさんざん言われてるように、エピソードを詰め込みすぎて散漫、しかも前作のような端的な描写で人々の背景を匂わせるような冴えが無いから、各エピソードともペラペラで心に残らない。 じゃあ、メッセージに共感できるかといえば、声高に主張される歴史認識なども、正直相当に一方的で極端なものだと思う。 けれど、それを残念だとは思っても、不思議と不愉快だとは感じない。だから、所謂ネットウヨな人たちの反発は仕方ないとしても、前作に感動したという多くの人たちが、作での日人の描写に腹を立てたり、

    パッチギ!LOVE&PEACE - ぼうふら漂遊日記
    chanbara
    chanbara 2007/05/27
  • ぼうふら漂遊日記 - 悲しい断絶

    友達の少ない同居人に、久々に上京している地元の旧友から連絡があり、昨日は嬉しそうに出かけて行った。 彼は中学、高校の頃、同居人にブルーハーツや尾崎豊、バンプオブチキンなどを紹介してくれた純朴な人物らしい。彼女は当時、どんくさかったりナイーブさが過ぎたりで、みんなが普通にやってることを出来ず、不登校やったり高校クビになったりを繰り返しながら孤独に自分を恥じていたので、それが大層救いになったらしい。 また同時に、そうしたナイーブなミュージシャンたちを愛好しながらも、正義感があって頑張り屋な彼のことを、眩しく見ていたところもあったようだ。 ところが、久々に彼と再会した同居人は、浮かない顔で帰ってきた。 彼が住んでいたのは郊外の駅から徒歩20分くらいの場所にある、ワンルームのコーポ。 棚にはビジネス書や自己啓発、たけしの映画や「ジョゼと虎と魚たち」のビデオ。そんな質素なわび住まいに、一式10万

    ぼうふら漂遊日記 - 悲しい断絶
    chanbara
    chanbara 2006/12/17
    「俺達はネットワークビジネスに負けっぱなしなんだよ」
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