今、人工知能は世界中の注目を集めている。そして、間違いなくその中心にいる主役は、「人工知能の革命」とも言われているディープラーニング(Deep Learning、深層学習)だ。ディープラーニングとはニューラルネットワークに対する機械学習の手法の一種で、他の機械学習技術では達成できないレベルの精度を実現できる、夢のような技術として期待されている。とはいえ、実際にはまだまだできないことも多く、万能な技術と言うには時期尚早なのが現状だ。 本連載は3回に渡り、今話題のディープラーニングについて解説する。第一回目は、なぜディープラーニングがここまで注目されるのか、何がすごいのか、そして同技術が注目されはじめた経緯とその理由を、エンジニアの視点からなるべくわかりやすく説明する。第二回目はニューラルネットワークのモデルと、ディープラーニング学習の仕方を紹介する。最終回は、同技術の応用例を事例集という形で
はじめに 人工知能(Artificial Intelligence)、機械学習(Machine Learning)、深層学習(Deep Learning)といったワードが世間で騒がれており、この言葉を聞かない日はないほどです。2045年にはAIは人間の知能を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)に到達するといった予測もされています。この分野への研究投資も活発に行われており、様々な活用方法が続々と出てきています。 自動車の自動運転には大企業が莫大な資金を研究開発に投資していますし、農家の方が機械学習を利用してきゅうりの出荷用選別機を製作しYouTubeで話題になるなど、一昔前までは考えられなかったことが既にいくつも実用化されています。スパムメールの検知やオンラインショッピングでのオススメ商品の提示など、既に我々が恩恵を受けているものも多数あります。 日々RPAに携わり、業務の自動化や効率化に
2018-01-28 10:00: 反響にお答えしてタイムラプス動画を追加しました! 2018年1月21日、東京近県の某所でデータセンターの開設式が行われた。日本国内では毎年新しいデータセンターが複数開設されており、そのこと自体はそれほどのニュースバリューはない。しかし、この日オープンしたデータセンターは企業ではなく個人が所有しており、しかもほぼ手作りで建設したデータセンターだった。しかも、ビジネス目的ではなく、趣味で作られた日本国内では初だろうし、欧米でもこんな話は聞いたことがないため、これは世界初の事件なのかも知れない。 趣味としてのデータセンター作り このデータセンターのオーナーは宇田周平氏、27歳。外資系IT企業に勤務するいたって普通の若手エンジニアだ。勤務先は確かにデータセンターとの関わりは深いが、彼が今回のデータセンター建設に至ったのは、業務上の要請ではないし、かといってサイド
コストメリットを確保するオープンソース/フリーソフトウェア 近年、IAサーバの価格が非常に安価になり、LinuxやWindowsを用いたシステムが普及しています。IAサーバを採用したシステムでは、ス ケールアウトを行うように設計することでハードウェアのコストメリットが生まれます。しかし管理するサーバ台数が増加してしまうため、管理コストはそれに 反して増加する傾向があります。 システム全体を効率よく管理するためには、まずサーバのハードウェアリソースやネットワーク、OS、アプリケーションなどの状態を適切に把握できる ことが重要になります。そのため、常にシステムの稼働状況のデータを収集・監視する「監視システム」が必要とされています。 大規模システムではシステムを監視するために、大手ソフトウェアベンダーが販売する統合管理ツールを用いたり、データセンターが提供する監視サービ スを利用することが一般的
本記事では、書籍『Python機械学習プログラミング』を読むために必要な知識、読み方等について説明します。 『Python Machine Learning』が2015年9月に米国などで発売。「機械学習の考え方」と「Pythonプログラミングによる実践」をバランスよく解説していると評価され、米国Amazon.comでベストセラー。その日本語訳はコラムや脚注、付録が追加され、2016年6月に発売されました。ここでは、本書のより効果的な活用法について監訳者が解説します。 『Python機械学習プログラミング』とは 書籍『Python機械学習プログラミング』は、Sebastian Raschka氏によるPythonを用いた機械学習の入門書"Python Machine Learning"の翻訳書です。著者はミシガン州立大学の博士課程で生物統計学(計算生物学)の研究を行っており、scikit-le
みなさん、はじめまして。GitHubの池田と申します。GitHubやTwitterのユーザーアカウントは@ikeike443です。GitHubではソリューションエンジニアという役割で、アジア・パシフィックを担当しています。我々GitHubは2015年6月に日本法人を設立しました。日本企業のソフトウェア開発の効率化のお手伝いをしています。 今回は数回にわたって、GitHubについて、その本質や我々が実現しようとしている世界観、また意外と知られていないGitHubの機能についてご紹介していければと考えています。 GitとGitHubとは何か 今さら感はありますが、ここで改めてGitおよびGitHubとは何かについて簡単におさらいしておきましょう。 よく混同されている方がいらっしゃるのですが、まずGitとGitHubは別のものです。 Gitは2005年にリーナス・トーバルズが開発した分散バージョ
ESBの普及とその問題点 企業システムを疎結合につなぐミドルウェアとして、Enterprise Service Bus(以下、ESB)が利用されるようになってから長い年月が経ちました。 筆者が記憶する限りでは、ESBは『Enterprise Service Bus: Theory in Practice』(David Chappell著)が2004年に発売されたのをきっかけとして、その後のSOA(サービス指向アーキテクチャー)ブームにのって急速に普及しました。おそらく本記事を読まれている方々の中にも、過去にESB導入を経験された方が数多くいらっしゃるものと予想しております。 しかしながら、このスピードの速いソフトウェアの世界において、長年使われているESBには大きな問題点があります。それは、いまだにESB自体の標準が決まっていないということです。例えばJava EE アプリケーションサーバ
ユーザー・インタフェース設計 ユーザー・タスクの実装設計は、ヒューマン・インタラクション(人の介入)の画面設計が主な作業になります。Oracle BPMSを例に、話を進めます。 Oracle BPMSのユーザー・インタフェース設計は、JSF(JavaServer Faces)をベースにした「データ・モデル連動型画面構築フレームワーク」を採用しています。このため、事前に、XMLスキーマで定義したデータ・モデルが必要です。この考え方は、BPMN 2.0が規定している実行可能モデリング・アプローチを踏襲しています。 図16に、Oracle のXMLスキーマ・デザイナを示します。この図は、第2回の図9で示したダイアグラムとほぼ同じ表現形式を採用しています。サード・パーティ製品を用いて事前に定義したデータ・モデルをXMLスキーマの形式でインポートすることもできます。
説明の中で、(I1)や(S2)などの記号が出てきますが、これは第1回で使ったプロジェクト管理状況チェック表のNo.と対応しています。チェック表で明らかになった問題点に対応する部分は、特に注意して読んでみてください。 スコープ管理とは、プロジェクトの目標や作業範囲、成果物をきちんと定義し、その承認、検収について管理することです。スコープには成果物スコープ(Product Scope)とプロジェクトスコープ(Project Scope)があります。前者は、プロジェクトで作成すべき成果物を、後者はそのための作業の範囲を明確にすることです。 第2回のプロジェクト計画書(第2回:表1)に含入したプロジェクトの目標、成果物などは、もともとこのスコープ管理の計画プロセスのアウトプットなのです。スコープ管理では、PMBOKの知識管理体系(第2回:図1)に則り、[プロジェクトの立ち上げ][スコープ計画][ス
プロジェクト管理の基本を言葉で説明することは、実はそれほど難しくありません。PMBOK(Project Management Body of Knowledge)やCMM(Capability Maturity Model)のようなベスト・プラクティス集を参照すれば、理屈を理解することは可能だと考えます。ただ、理屈を理解したとしても、実際にいざ実践となった場合に、途端に難しくなるのが現実です。 連載の第1回では、若手のプロジェクト・リーダーを対象に、筆者が現場で培った、リーダーとして実践すべき心得について解説します。 筆者が考えるプロジェクト管理の要素とは、(1)プロジェクトの方向付け、(2)資源の最適配分、(3)人の動かし方、の3つです。以下では、それぞれについて細かく説明します。 (1)プロジェクトの方向付け 「プロジェクトの方向付け」とは、簡単に言うと"戦略"です。 プロジェクトのゴ
シーケンス図とステートマシン図とは 「はじめようUML!」と題してお送りしている本連載も、今回がいよいよ最終回となります。最後は、シーケンス図とステートマシン図による振る舞い設計を見ていきましょう。 シーケンス図とステートマシン図は、13あるUMLの図(ダイアグラム)の中でも、システム内部の振る舞いを表現するための代表的な図です。シーケンス図は相互作用図の一種で、主に、ユースケースごとにシステム内部のオブジェクト同士のやり取りを設計するために使われます。一方、ステートマシン図では、ユースケースを跨ったオブジェクトごとの状態遷移を設計します。 シーケンス図とは まずはシーケンス図から見ていきましょう。シーケンス図は、オブジェクト間のメッセージのやり取り(相互作用)を時系列に沿って表現するダイアグラムです。シーケンス図での時間は、ライフラインに沿って上から下に進みます。 シーケンス図は、詳細設
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