国際大学グローバル・コミュニケーショ・センター(GLOCOM)の青柳武彦教授は個人情報とプライバシーの違いを明確にし、個人情報保護法に対する過剰反応を諌(いさ)めている。こうした明確な認識に立ってこそ、個人情報保護法が本当に生きるはずだ。 個人情報とは一体何か 第6回で書いた「過剰な個人情報保護が社会を分断する!~行政や企業は情報公開拒み、個人は詐称のし放題~」を読まれた方からメールを頂戴した。その中から本人の了解を得て2通を今回と次回でご紹介したい。お一人は大学教授、もう一人は医師の方からである。 なぜここで紹介するかというと、個人情報保護法とプライバシーの問題、もっというと「個人情報とは何なのか」について考えさせられるご指摘をいただいたからだ。両氏の許しを得てここで紹介しながら、この問題をさらに突っ込んで考えてみたい。 1通目は、国際大学グローバル・コミュニケーショ・センター