囲碁や将棋に比べてあまり語られることのないチェスの「プロ棋士」の話をしていきます。 1.チェスに「プロ資格」はない 囲碁や将棋には「プロ資格」があります。囲碁では日本棋院や関西棋院が、将棋では日本将棋連盟がプレーヤーに「プロ棋士」資格を付与します。「プロ棋士」資格を得ると、それぞれ棋士たちは「棋院」や「連盟」に所属し、所属組織から与えられる試合(対局)をこなして報酬(対局料)を受け取ることになります。 一方、チェスに「プロ資格」はありません。どんなにチェスの能力に秀ででいても、何らかの組織、団体から「あなたはプロチェス選手です」と認定を受けることはありません。 2.え、でも「グランドマスター」とか「インターナショナル・マスター」ってあるじゃん? 確かに国際チェス連盟はレーティングや競技会の成績に基づいて「グランドマスター」や「インターナショナル・マスター」といったタイトル(称号)を認定して