アナロジーとはどういうものかについて,ゴードンは,『シネクティクス』の中で,アナロジーの手法を, ・擬人的類比(personal analogy) ・直接的類比(direct analogy) ・象徴的類比(symbolic analogy) ・空想的類比(fantasy analogy) の四つ挙げている。 直接的類比は,対象としているモノを見慣れた実例に置き換え,類似点を列挙していこうとするものである。ゴードンは,蓋なしで開閉するもので貝を挙げている。 擬人的類比は,対象としているテーマになりきることで,その機構や働きのアイデアを探るというものである。いわゆる擬人法(モノや動物を人に見立てる)とは違う。モノになり切るものである。チャールズ・ヤン氏は主観類推法と表現している。 象徴的類比は,象徴的なイメージを手掛かりに発想を広げていこうとするものである。ゴードンは,インドの魔術師
先日、教科書の編集会議で山崎先生と木村さんとスケッチの話をしていた時に思いついたこと。 我々は対象を観察する際に、スケッチを行うことを通じてより奥深く理解しようとする。幕末にオランダ医学を日本で教えたシーボルトは「日本人は、対象を見て理解しないで、スケッチして理解する。」と言ったそうだ。とは言え、ダビンチのスケッチだって、思考そのものだよね。私も学生時代は、「目から頭は直結していないから、目→手→頭で憶えろ。」と習った。理解の構造というのは、そういうものなのだろう。 ただしスケッチは対象によって手法が異なるため、下記の表で示すようなそれぞれの手法がある。ここが分からない人が多いのも事実。デッサンですら、対象を理解するためと思わず映像の世界を追求しちゃったりして。 アウトプットがほとんどデジタルで行われる新しい時代のデザインにおける基礎教育のヒントがここにあるのかもしれない。 その中で、ユー
「アイデアのつくり方」ジェームズ・W・ヤング著 阪急コミュニケーションズ刊 発 アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせに過ぎない、だからこそ 著者は、 「どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり第二に方法である。これはアイデアを作りだす技術についても同じことである」 として、まず原理について述べていく。 「アイデア作成の基礎となる一般的原理については大切なことが二つある」として、 一つは、 「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」 ということ、 いま一つは、 「既存の要素の新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きい」 ということとする。 以上のことは、発想思考に関心をもつ人々にとってもはや常識に属する定説である。 そして、あ、それなら私も同じ原理を発想に一貫させているという人は多い。 しか
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 以前に書いた「間違えを恐れるあまり思考のアウトプット速度を遅くしていませんか?」、「スピードを上げたいなら速度を上げるんじゃなくてスタートを早めること」に続く思考・アウトプットのスピードに関するエントリーの第3弾として。 ブログを書いていてよく訊かれるのは、ひとつ書くのにどのくらい時間がかかるの?ということです。 答えは30分から1時間。 そう答えると、自分とそう変わらないことに安心する人もいれば、無反応の人もいます。 前者は自分でもブログを書いてる人、後者は書いてないか頻度が低い人です。 無反応な人の場合後者がなんで無反応かというと、30分から1時間と言われてもピンとこないからなんでしょうね。30分から1時間とわかっても、それが早いのか遅いのかわからない。比較対象としての
今回お話を伺ったのは、水泳コーチの平井伯昌さん。北京オリンピックで金メダルを取った水泳の北島康介さん、銅メダルの中村礼子さんを長年指導している。「アスリートに限界を超えさせるためにはどうすればよいか」という問いに対して、どういう答が返ってくるか興味があった。 限界は自分自身や周囲が作っているもので、客観的に見るとまだまだ超えていく可能性があるのだということを、きちんと説明してアスリートに伝えると、平井さんはおっしゃっていた。これは科学者が言っていることと同じだと思った。 アスリートは既にぎりぎりのところまで日々練習をしているから、その上で単なる精神論を言っても意味がなく、むしろ客観的な言葉の方が届くのだと思った。 限界を超えることをやる人には意外と共通点がある。それは精神論ではなく、緻密なロジックがそこにあるということだ。以前、ゲストに来ていただいた心臓カテーテル治療の第一人者・延吉正清さ
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 今号からスタートする経済評論家・勝間和代さんの新コラム。 話題のニュースを題材に、仕事力を高める方法をアドバイスします。 第1回のテーマは「原油高」。ニュースの裏を読めば思考力が鍛えられる。 最近、右を向いても左を向いても、メディアの話題は「原油高」の話で持ちきりです。そのほとんどは、私たちの生活がどれだけ脅かされるかといった悲観的な論調ですが、この原油高という事象は、ビジネスパーソンにとって思考トレーニングの格好の材料にもなります。 確かに、原油価格は今年1月に1バレル当たり86ドルだったものが140ドル台まで上がりました。このところ少し落ちてきたといっても、まだ120ドル台で推移しています(8月現在)。ガソリンスタンドに行けば、ほんの少し
考えることは人生を愉しむためにとても有効な行為だ。 ・Life is beautiful: 自分で考える前にググっていませんか? いいことが書かれていると思う。大事なところで「確信犯」の語義を勘違いしているのは少し残念だけれども、それでも面白い提言であることに変わりはない。とりあえず「考える前にまずググる」ことについては、功罪があるということに気付かされた。功はいうまでもない。思考に広いパースペクティブを与えるための情報が豊富に手に入る(可能性が高い)ことだ。そして罪は、他人の思考を自分の思考として無批判に取り込んでしまう危険性ということになろう。しかも、これは無自覚の内にそうなる可能性を秘めている。この点、注意してしすぎることはない。 ぼくは自分の考えというものにあまり期待していない。自分が考える程度のことは誰かがとうに考えている。そう思っている。自分ひとりの考えには限界がありすぎる、そ
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 仕事でなにかしら問題やもめごとがあるようなんだけど、ただ正確には何が起こっているのかわからないときには、たとえば、こんなことをやってみるといいでしょう。 まずは目の前の状況を整理する自分の立場を考える関係者が誰なのかを把握する目の前には見えていない情報を集める集めた情報を整理して、何が根本的な問題であり、それに紐づくサブ的問題にはどんなものがあるかを階層化して、問題の構造をみえるようにするしかるべき判断あるいは問題解決のプラン作成を行う判断もしくはプランを実行する問題が解決されたか、あるいは解決されそうかを確認するダメならどこに障害が残っているのかを確認し、プランを修正しそれを実行する 勘がいい人ならこのリストを見て気づいたかもしれませんが、ようするに、何をやればいいといっ
マインドマップを作成したいが、どんなツールを使っていいかわからない――。先日紹介したオンラインサービス「Mayomi」に続いて、無料ソフトの「FreeMind」を試してみた。 先日紹介したオンラインサービス「Mayomi」は、ナレッジデータべースなどオンラインならではの試みに興味が沸いたが、現時点では日本語で作成したマインドマップを保存すると文字化けしてしまうことが最大の難点だった。 そこで、はてなブックマークやトラックバックを通じて、無料のマインドマップ作成ソフト「FreeMind」を推薦するコメントがあったので、さっそく試してみた。なお、FreeMindの対応OSは、WindowsやMac OS X、Linuxなど。このほかJavaの実行環境が必要になるので、インストールがまだの方はあらかじめSun Microsystemsのサイトからインストールを済ませておこう。
どんなにステーキが大好きな人でも、 毎日、朝昼晩、ステーキだけを強制的に食べさせられ続けたら、 だんだん苦痛になってくる。 本当にステーキが好きな人なら、最初の1ヶ月くらいは毎食ステーキだけでも天国かも知れないが、 それが半年もつづけば、もはやステーキを見るだけでウンザリするだろう。 プログラミングが好きでプログラマーになってしまった人は、 これと同じ種類の拷問にかけられる。 どんなにプログラミングが好きな人でも、毎日休まずプログラムを書き続けないと 生活できないとなると、それはだんだん苦痛になってくる。 好きなことを仕事にして生きていく、というのは、本質的にそういうことなのだ。 そもそも、人は、その瞬間、瞬間で、いろんなことに興味をもち、 いろんなことをやりたくなる、自由で軽やかに発散していく欲望を持っている。 どんなにプログラミングが好きな人でも、 朝起きて、今日は空が青くて気持ちいい
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