概要 非圧縮性粘性流れの数値計算プログラムにおける,時間積分精度を確認するための一つの方法を示す. 非圧縮性粘性流れに限らず,空間と時間を離散化する問題で時間精度を確認するには,空間離散化に起因する誤差を極力小さくする必要がある. 時間積分法として,1次の前進Euler法,Sanderse-Korenによる3次のRunge-Kutta法1,Aithal-FerranteによるFastRK323を用いる. 支配方程式および数値計算法 流れに非圧縮性を仮定すると,質量および運動量は,それぞれ式(1), (2)で表される. \begin{align} \nabla \cdot \boldsymbol{u} &= 0\qquad (1)\\ \frac{\partial \boldsymbol{u}}{\partial t} + \left( \boldsymbol{u}\cdot \nabla