ここまでの記事で、2009年3月期決算においても、TBSの利益構造が特殊であること、他局の本業である放送事業が軟調であることを述べた。そこでここでは、各局毎に事業セクション別の営業利益、そして利益率(売上に対してどれだけ利益があがっているか)をグラフ化し、各局の利益構造を比較してみることにした。それぞれの局の全体的な特性もつかめることだろう。ただし大まかな状況は第2四半期決算(中間決算)における状況と変わりがないので(参照:【主要テレビ局銘柄の第2四半期決算……(4)主要テレビ局の収益構造を再点検してみる】)、数字の流れを中心に追っていくことにする。 ●日本テレビ:副業利益率高し、だが収益率自身は低下 対象は前回の記事同様に上場テレビ局であり、キー局でもある5局。まずは【日本テレビ放送網(9404)】。なお各テレビ局毎にセクション区分や名称がいくぶん異なるが、大体はその名前から想像がつくと