脱クッキー時代のマーケティングプラットフォームに、意外な企業が名乗りを上げた。ドラッグストアチェーンのツルハホールディングスだ。同社は広告技術開発ベンチャーの協力の下、「ツルハAD (アド) プラットフォーム」を開発。年間1200万人が買い物をするID-POS(販売時点情報管理)データを使った広告事業に参入した。取引先のメーカーを中心に営業し、既に億単位の広告売り上げを上げているという。さらに広告配信面の拡大に向け、1200店舗にデジタルサイネージを導入する計画だ。 <前回(第3回)はこちら> サード・パーティー・クッキー規制の本格化によって、従来広がっていたデジタル広告の仕組みによるサイト横断データは取得しづらくなる。となれば、今後は個社ごとにデータ基盤を築く必要がある。そこで重要性が高まってくるのは、ファースト・パーティー・データだ。単にWebの利用履歴を記録したファースト・パーティー