2009年08月05日16:00 カテゴリ書評/画評/品評Love 事実は小説より喜なり - 書評 - 夏への扉 [新訳版] 早川書房高橋様より、まさかの献本御礼。 夏への扉 Robert A. Heinlein / 小尾芙佐訳 [原著:The Door Into Summer] 全く同じ作品なのに、これほど印象が変わるとは。 1988年にこの宇宙を去った著者に、見せて上げたい。 我々が、どれほど遠くに来たのかを。 そして、開けるべき扉が、どれほど残っているかを。 本作「夏への扉」は、日本で最も人気のあるSF小説の一つ。それだけに、献本者の高橋氏も指摘する通り、「(SF)業界の人には飽きられた」作品でもある。私自身、本作より「異星の客(Stranger in a Strange Land)」の方が好きだ。別に本作の主人公の名前がダンだからではない。Heinleinなのにエロがないから?それ
素晴らしい、そして、恐ろしい映画だった。 この夏は四回ほど映画館に足を運んだが、その中でも二番目に良かった。 ちなみに、四回のうち三回がヱヴァ破である。 この映画の何が素晴らしいかって、ヒロインのカズマの可愛らしさにある。 他にもヒロインっぽい棒読みのビッチがいたが、俺の記憶にはもはや欠片も残っていない。それぐらいカズマが可愛かった。 まず、何が可愛いかって登場シーンから可愛い。 この映画は、長野という人跡未踏の地に集まる大家族の生態を描いたものである。 この連中は、婆さんの誕生日を祝う為、一年ぶりに集まり、皆和気藹々と食卓を囲んだり、一族のルーツを声高らかに語ったりしているのには、カズマだけはその輪にいない。 何と、この娘は一人だけ別の部屋で持参のノーパソでネットゲームに興じているのである。 この非コミュっぷりときたら! オタクは非コミュの女の子が大好きである。より正確には周囲の誰からも
昨日3日の朝日新聞(大阪本社)朝刊に、米国市民の原爆に関する認識を伝える記事が二つ掲載されている。一つは「核なき世界へ」という連載の第3回、「オバマと被爆者」。見出しは「米、根強い「投下は正当」」。 「被爆者のスピーチが学校の信頼をおとしめた」 米モンタナ州・ボーズマン。世界遺産のイエローストーン国立公園の玄関口にあたる人口3万人の町で、地元紙にそのコラムが載ったのは昨年9月だった。筆者は60代の女性コラムニスト。批判の矛先は、カリフォルニア州在住の被爆者、笹森恵子(しげこ)さん(77)を招いて地元小学校が開いた特別授業に向けられていた。 コラムニストは笹森さんが旧日本軍の真珠湾攻撃に言及しなかったことを指摘し、「もしトルーマン大統領の勇気(原爆投下)がなければ、何十万もの罪なき人たちが死んでいた」「核兵器を持たないことで平和を保てると主張する人たちの無知に危機感を覚える」と書いた。 学校
7/31の最低賃金に関するエントリを大竹文雄氏にTBしたが、本日、それへの応答とも読める大竹氏のエントリがあった。 7/31エントリで小生は、最低賃金引き上げ率がそれによる失業率上昇を上回るならば、最低賃金労働者にとってメリットになるのではないか、と書いた。こうした考え方について、大竹氏は以下の問題点を指摘した。 最低賃金が引き上げられた場合に、そこで雇われる人は、低い賃金でもいいから最も働きたいと思っている人(消費者余剰の大きい人)から雇われるわけではなく、どの程度働きたいという気持ちが強いかとは無関係にランダムに雇われる。そうすると、賃金上昇による消費者余剰の増加は、その分小さくなる。 仮に、労働者としての消費者余剰が最低賃金上昇によって増加しても、生産者余剰は確実に減少し、その効果が上回るので社会的な総余剰は確実に減少する。 最低賃金が引き上げられなければ、全員が雇われていた場合でも
こないだ実家にいる親父と話をしていて、何か漠然と感じたものを適当にまとめてみる。まとまってないかもしれないけど。 以下長々と書いていますがまとめると「繊維業界と現在の機械電機産業を重ねると、日本企業が製造を海外に持っていってから、そのセクタ全体が衰退を始めているんじゃないか?」という話。 皆さんも肌で感じているように一部の高級なモノ以外、衣類のほとんどが中国もしくは他のアジア圏で製造されております。 つまり流通・物販以外の繊維関連業は、日本においてはほとんど無いといって過言ではないでしょう(あるとするなら必ず中国等海外に出先がある)。 私の実家は小さい町工場ですが繊維加工業を営んでます。 まぁ、正直ほとんど儲かっていない。(若干儲けがあるのが奇跡なくらいだ) 長男である私が社長である父に「もう少しで廃業するからお前、跡を継がなくて良いよwww」と宣告されるくらいなわけで。 私の経営者として
先月31日に米国の2009年4〜6月期GDPが公表されました。市場の予想を上回る水準となったことが、世間の好印象につながっているようです。 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00160189.html ところが、GDPデフレーターはプラスが維持されているものの、輸出入の寄与を除いた国内需要ベースでみると、ついにマイナスです。完全失業率は9.5%ですが、物価が今後も下落基調*1であれば、しばらくは悪化が続くことになります。*2 貨幣流通速度の低下傾向も変わっておらず、今後も継続的な金融緩和が必要な状況です。出口戦略を話題にするのは、まだ先のことでしょう。 なお、日本の完全失業率は5.4%、真の失業率(12カ月移動平均)は5.0%です。 *1:ただし、コア・インフレ率は、1%台後半を維持。 *2:ほかに、こちらも参照:htt
3 日深夜の TBS ラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」で伊集院光が、スタートしたばかりの「裁判員制度」における「わかりやすい表現」ついて、疑問点を呈示してました。 一理あるなと思ったのと、あとたとえ話が死ぬほどくだらなかったので書き起こします。 あのね、裁判員制度! 来たー、重いね、制度の話 裁判員制度あんじゃん? 裁判員制度があることでさ、すごいみんなさ今、一生懸命さ 「一般の人に“わかりやすい表現”で事件とか事故の話をちゃんとしなきゃ」 「検察側も今までの法律用語や裁判用語みたいなのを離れて なるべくそのときに来た裁判員の人に“わかりやすい話”をしよう」 ってことにすごい躍起になってる、みたいなニュース すごいやるじゃないですか なんかそうやって考えたら そこ(=わかりやすく表現すること)で選んでないじゃん今まで 裁判官になる人にその試験ってなかったわけでしょ今まで 弁護士とか検察官に
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