6月に開始した本連載は、今回と次回でいったん終了する。連載の締めくくりとして、親の立場で、小学校高学年から中学生や高校生にいたる子供のスマートフォン(スマホ)利用にどう向き合うべきかを書いてみたい。 子供たちの携帯電話やスマホの使い方は、刻々と変化している。そのため常に正解はなく、時間の経過とともに新しい問題が出現する。筆者は残念ながら、日本中のすべての事例に精通しているわけではない。あくまで現段階で、筆者が知る範囲という限界はあるが、精一杯の考えをまとめてみた。 いつからケータイ・スマホを与えるか? 筆者が参加したスマホにかかわる講演や会合で、保護者から受ける質問で最も多いのは、「いつから携帯電話やスマホを持たせたらいいか」というものだ。 図1(2012年度青少年インターネット利用環境実態調査、内閣府)を見ると、高校生の携帯電話所持率は98.1%で、ほぼ全員が所持している。もう高校生には