社会保険の扶養を考える前に 社会保険とは、社会保険/保健/公的扶助/社会福祉などのような社会保障の分野のひとつです。国民が生活する上で、疾病、老齢、失業、労働災害、介護などのような事故、すなわち「リスク」には備えが必要と考えられます。そこで、事前に強制加入の保険に加入することによって、事故(リスク)が起こった際、現金又は現物給付によって生活を相互扶助で保障するのです。ちなみに、医療保険、介護保険、労災保険(療養費)は現物給付、年金保険、雇用保険、労災保険(療養費以外)は金銭給付となっています。 これが本来の社会保険の扶養の意味 扶養の本来の意味は、生活の面倒を見ることですが、所得税と社会保険では、その定義が異なります。所得税では「生活の面倒を見てもらっている親族」で、その年の1月から12月までの合計所得金額が38万円以下(給与収入であれば103万円以下)の人です。社会保険では、親族が被扶養