東京・吉原のソープランド街で有名ソープ店が風俗案内所を無届けで営業したとされる事件で、警視庁は、東京都豊島区北大塚2丁目、「角海老グループ」役員、鈴木正雄容疑者(76)を売春防止法違反(場所提供業幇助(ほうじょ)、資金提供)の疑いで逮捕したと2日発表した。同庁によると、鈴木容疑者は容疑を認めているという。 角海老グループはソープ店31店のほか、有名選手を輩出するボクシングジムの経営で知られる。警視庁によると、鈴木容疑者は同グループの創始者で、現在も実質的な経営者とみている。 保安課と浅草署によると、鈴木容疑者は、吉原のソープ店「角えび本店」で売春が行われていることを知りながら、06年4月以降、経営者の女に年間300万円で土地建物(店舗面積約370平方メートル)を提供していた疑いがある。同課は、鈴木容疑者が系列ソープ店の幹部を集めた月1回の会議で1人当たり現金10万円を手渡すなどして売り