近年、登山ブームの再来により、多くの人が新しく登山にチャレンジしています。 その影響もあり、山で遭難してしまう人のニュースも頻繁に目にするようになりました。 こうした背景にあって、最近、アメリカ・コロラド州の都市デュランゴを拠点とするヘリコプター会社「コロラド・ハイランド・ヘリコプターズ(Colorado Highland Helicopters)」は、遭難者の携帯電話を利用した遭難者発見システムのテスト運用を行いました。 ヘリコプターに、いわば「小型の携帯電話基地局」を搭載し、遭難者の携帯電話と交信することで、遭難者の正確な位置を把握できるというのです。 「どうして、これまで採用されていなかったのか」と言いたくなる技術ですが、今後はこれにより、一層多くの人を助けることができるはずです。 New technology may help find missing people in Colo
自然を満喫でき、健康にもいいとして人気の登山。一方で遭難も多く、警察庁によると、全国で発生した山岳遭難事故はここ数年、年間3000人前後と高い水準が続いている。中高年が道に迷ったり転倒したりするケースが多い。冬季には、スキー場のコース外を滑る「バックカントリースキー」による遭難も相次いでいる。 ただ、遭難してもスマートフォンや携帯電話で救助を要請できるとは限らない。山間部は電波が届かない「圏外」であることが多いためだ。山岳救助を担う人々にとっても、悪天候での捜索は二次遭難の恐れがあり、位置が分からない状況での捜索は簡単ではない。 そこで携帯電話大手のソフトバンクは、新たな技術で、圏外でも遭難者が持つスマホや携帯の位置を瞬時に特定する技術を開発。実用化に向けて準備を進めている。ドローンを使い、捜索対象の山間部を一時的に「圏内」にして携帯回線の位置情報を取得する仕組みだ。北海道での実地訓練を取
KDDIは、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)、ヤマップと共同で、バックホール回線に衛星インターネットサービスのStarlinkを活用した「山小屋Wi-Fi」の提供を今夏以降開始すると発表した。第1弾として、長野県白馬村の八方池山荘で5月29日から先行提供。今後、順次拡大する予定。 Starlinkの活用で山小屋でも安定したネット接続を提供 より安全で快適な登山を楽しめるように 山小屋は規模や施設によってさまざまだが、宿泊や休憩、避難などを目的に設置されており、登山やトレッキングを楽しむユーザーを支えている。一方で山深い場所にある場合では、地形や積雪などの問題で通信環境の整備が困難なことが多い。 山小屋Wi-Fiでは、Starlinkを用いることで光ファイバー回線の敷設が不要で、場所を問わずに安定した通信を実現し、緊急時の連絡はもちろん、今後の天候の確認、SNSへの投稿などが可能になる。
Appleは「iPhone 14」シリーズにおいて、衛星経由で緊急通報が行えるサービスの提供を2022年11月15日より米国とカナダで開始したと発表した。実は筆者はたまたまハワイに来ており、「iPhone 14 Pro」でいち早く衛星通信を試すことに成功した。 iPhoneの設定メニューを開くと「緊急SOS」という項目が存在する。その下の方にスクロールしていくと「衛星経由の緊急SOS」というメニューが出てくる。そこには「デモを試す」というボタンがあり、タッチすると衛星通信接続がオンになる。 実際にオンにすると、デモ中はモバイルデータ通信は一時的にオフとなり、衛星通信のみが使えるようになる。 「衛星通信接続をテストする」という項目を選ぶと、iPhoneが衛星を探しに行くようになる。 まず、衛星を捉えるには「空に雲がかかっていない場所に移動してください」という表示が出てくる。ということは晴天で
KDDIの大規模な通信障害が起きた影響で北海道の黒松内岳で遭難した登山客2人が、消防や警察に電話をかけることができませんでした。 2人はLINEを使って救助要請を依頼し、救助されました。 警察によりますと、3日午後3時ごろ、北海道島牧村の黒松内岳を登山していた43歳と52歳の男性登山客2人が道に迷って遭難しました。 2人は携帯電話を持っていましたが、1台は電池が切れていて、もう1台はKDDIで大規模な通信障害が起きた影響で消防や警察に電話をかけられない状態だったということです。 しかしLINEの通話機能は使用できる状態だったということで、知人に緯度と経度など、居場所の情報を伝え、救助要請を依頼しました。 連絡を受けた知人が地元の消防に救助を要請し、警察のヘリコプターが遭難した2人を救助しました。 2人にけがはありませんでした。 警察は、登山をする際は連絡手段を確保するよう呼びかけています。
「電波がつながる状況であれば助かったかもしれない」 携帯電話の「圏外」で起きた林業の事故で父親を亡くした遺族の言葉です。深い山中に入る林業の現場では、危険を伴う作業が欠かせない一方で、通信手段の確保が課題になっています。こうした中、対策のヒントとなる取り組みを四国のある町が始めました。(松山放送局記者 森裕紀) 事故が起きたのは、2020年5月24日。 愛媛県久万高原町の中心部から車で1時間ほどの山の中です。 大野三男さんと息子の健一郎さんは、いつもは親子2人で作業をしていますが、この日に限って父の三男さんは1人で山に入り伐採作業をしていました。 ところが三男さんは、夕方になっても帰ってきません。 健一郎さんは父親を心配し、何度も携帯電話に電話をかけましたが、つながりません。
関係機関が緊急対策会議 福岡県糸島市瑞梅寺の井原山(983メートル)で登山者が死亡した事故を受け、糸島署や糸島市消防本部などの関係機関が18日、事故防止対策を検討する緊急会議を開き、現場となった「洗谷ルート」を通行禁止にすることを決めた。同日に同ルートの登山口を閉鎖した。山中には携帯電話が通じない場所が多いため、事業者に電波を中継する基地局の設置の要請も行う。 署によると、事故では、瑞梅寺ダム上流の滝に近い洗谷ルート沿いで14日、西日本新聞ビジネス編集部の野中彰久さん(57)が遺体で見つかった。野中さんは13日に入山したが、登山計画書の下山予定時刻を過ぎても戻らなかった。県警や消防が14日朝から捜索し、岩場で倒れている野中さんを見つけた。 洗谷ルートは、複数ある井原山の登山道の中でも、沢や崖が続く上級者向けのコース。ロープを頼りに登る危険な場所も多い。昨年12月から今年7月までに、登山者が
インリーチとは2018 年ガーミンはinReach Explorer®+ (以下Explorer +) とinReach® Mini (以下Mini) を発売した。両方ともイリジウム衛星網を利用した位置情報付きの双方向メール・システムで、SOS 送信もできる。Explorer + は本体に地図表示が可能なので、独立したGPS としても利用できる。Mini は超軽量の衛星通信用デバイスである。共にスマートフォンとBluetooth 接続すると楽にメールが作成できる。また、Earthmate というアプリは独立したGPS アプリとしても利用可能である。 現在、ガーミンがinReach を販売しているが、元々、inReach はデローア(DeLorme) という会社の製品である。ガーミンが2016 年にデローアを買収した結果である。そのデローアの設立は1976 年と古く、アメリカの地形図の販売を
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