「これって十分に速いの? もっと速くできるんじゃない?」「もっと開発スピードを上げよう。まずはお客様に聞こう」といった会話が飛び交う職場は、とても活気にあふれている。これがベンチャー企業であれば、珍しくはない、よくある光景だ。しかし、世界175カ国に30万5000人の従業員を抱え、1486億ドルの売り上げ(2014年実績)を叩き出す巨大コングロマリット企業が、こんなスピード感で仕事をしているとしたら驚くだろうか。そう、GE(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)の社内では、実際にこのような会話が日常的に交わされているのだ。 技術力を売りにしている会社で、冒頭のようなことを営業担当者が言い出したとしたら、開発現場から「今回の開発がいかに技術的にチャレンジングかわかっているのか?」「ちゃんとお客様に説明したのか?」などという反発の声が上がりそうだ。だが、GEではそんな対立はないらしい。 GEの