世界最大級の資産運用会社である米ブラックロックが、2018年1月12日付で投資先の企業に送った書簡が大きな反響を呼んでいる。 ブラックロックといえば、日本のGDPを超える規模である6兆ドル超の運用資産を有し、世界中の株式や債券に投資しており、その影響力は計り知れない。日本株も20兆円以上を保有していると言われ、数多くの大手日本企業の大株主となっている。 そのブラックロックの会長兼CEOであるラリー・フィンク氏からの3ページに及ぶ書簡の中で、太字と下線で強調されているのが次の文章である。 「持続的に繁栄するためにも、すべての企業は、財務的業績を上げるだけではなく、どのように社会にプラスの貢献をするのかを示さなければいけない。」(”To prosper over time, every company must not only deliver financial performance, b