今私が非常に面白がっている人物で宇野常寛さんという人がいます。この人はネット上でサブカルチャーへの評論を展開し、その文章を買われて(?)ライターとしての活動を開始、現在はSFマガジンという雑誌で評論「ゼロ年代の想像力」を連載しており、オタク評論の新たな地平を切り開いた巨人・東浩紀と敵対したり、一緒に酒を飲んだりしています。要は上の世代にもある程度期待されている新進気鋭の評論家さんです。その主張は苛烈で痛快です。「評論の世界は十年遅れている」と言い放ち、その十年を取り戻す作業が自分の仕事だと宣言しています。上の世代の評論家はすべて「現状認識できていないノスタルジー中年でもはや害悪」、萌えに耽溺するオタクは「『酸っぱい葡萄』状態のどうしようもない奴ら」と無手勝流の撫で斬りで片っ端から斬り捨てます。この人の活動の遍歴をまとめてみると面白いのでは? と思いこの記事を書いてみました。 高校生時代北海
先日行われたライトノベル・ファン・セミナーに、文学者、評論家、東浩紀の劣化コピーとして有名な前島有希夫氏が乱入、実行委員長を人質にとって演説を行った後、自決した事件は、多くのラノベ文化人に衝撃を与えた。ことの発端は、今月発売の『ダ・ヴィンチ』による「ライトノベルは終わったのか?」という特集である。ダ・ヴィンチ 2008年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/03/06メディア: 雑誌この雑誌は、以前にも、「ライトノベル読者はバカなのか?」という特集を行った。正直、こんな特集タイトルつける雑誌の品性のほうがよっぽと終わっているし、バカだし、下劣なのは明白である。僕はそう思う。こういうふうに怒ると、人はまあ、特集タイトルは特集タイトル、中身は別、だからという。だが、『ダ・ヴィンチ』がこれまで「山田悠介ファンはバカなのか?」「J文学は終わったのか?」など
the deconstruKction of right ユーザー登録から本日までに日記をつけた日数:194日
苦しんでいる人の苦しみに対して、できる限りナイーブでいたいと基本的にはだいたいいつも考えている。非コミュや非モテで苦しんでいたかもしれない自分の視線を基本的には内面化している。何かを手に入れることが、持たざる誰かに対して暴力として働いてしまうことに、できる限り敏感でいたい。もちろん、だから何もするななんてことが言えるわけはないのだが、プライベートな領域において、自分の欲望にできる限り慎重でありたいという倫理について、いつも考えていたい。欲望の持つ暴力性がやはりどうしても好きになれない。ナイーブであることに賭けたいという気持ちは常にある。誰かとただ繋がるためにブログは書けないし、どれだけアイロニーがあっても、何も考えていないクネクネはできない。もちろん、アンテナ登録されれば嬉しいし、☆だって欲しい。モテたいとはそれほど強く思わないけれど、ある程度コミュニカティブにはなりたいと思う。欲望の暴力
読書, ラノベ | 02:10 | 祝・アニメ化!!アスラクライン 11 (11) (電撃文庫 み 3-26)作者: 三雲岳斗出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2008/10/10メディア: 文庫嵩月ヒロイン編ktkr! あとがきではああ書いてあるけど、実際どう見てもこれ嵩月が正ヒロインじゃないですか! 長いこと待った甲斐がありました、今後とも嵩月にはこのメインヒロインの座を守り通して欲しいものです……。 というわけで、一巡目の世界に飛ばされた智春がてんやわんやしつつ、状況を把握していくというお話。二巡目の世界が何でああだったのかという理由も色々明らかになり、改めて本作は時間SF的要素が強かったのだなと思いました。嵩月だいすきだよ嵩月。
1984年の同名作品を、主役の4人組を女性に入れ換えてリメイクというか、リブート(「再起動」「仕切り直し」の意味)。オリジナルは公開当時に映画館で見ているが、いかにもアメリカのお笑いという感じでノレないところがあり、決して面白い映画とは思わなかった。だから逆に今回は面白くなっているかもと期待して見に行ったが、あまり印象は変わらなかった(笑)。 今回のポイントは女性を主役にしたことで、女同士の悪ふざけが笑いの中心になっていることか。中でも『マイティ・ソー』の筋肉男クリス・ヘムズワースが演じる、どうしようもないほどのアホ男がヒロインの観賞用として秘書に雇われるというネタは、ちょうど男社会におけるセクハラが裏返しになったキツいジョークである。そもそも主役のクリステン・ウィグとメリッサ・マッカーシー、監督のP・フェイグといったメンバーは下品なギャグ満載の女子映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディ
アニメエヴァンゲリオンがらみでひとつ。サークルの先輩ヘタレT氏のブログ「ヘタレTの『大丈夫、跳ね返した』改」周辺で提起された「僕の選ぶ『アニメ10選』!」という企画が面白い。企画の趣旨と理念は、ザ・ランキング予告!コメント欄のりゃーんさんのこのコメントに集約されている。オレ、今年で38歳なんだけど、ルルーシュとか面白いのに未だに、ファーストのおっさんキャラだの押井守で政治語るのに心底飽きたのね。細田守や谷口悟朗なんて確実に全盛期のトミノや宮崎に勝るとも劣らないのに、世は<アキバ系>と称しているワリにこいつらの才能に触れもしないわ、アニメ誌は自社の利権絡んだ提灯記事しか書かないわで。エヴァ映画版からちょうど10年だから、97年〜07年のTVアニメ限定でやります。メディアミクス戦略・萌え・やおい・メカ・声優人気にどれだけ騙されずこの百花繚乱の時代にアニメを観てきたが問われる漢の真剣勝負である。
12月25日発売(Amazonからの購入はこちら)→キャラクタードラマの誕生: テレビドラマを更新する6人の脚本家 「キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家」発売にあたり メイキングを書きました。 本書がどういう本かネタバレしない反映で解説したセルフライナーノーツとなっています。 本書の購入に際して、買うかどうか迷っている方の参考になればと思って書きましたので まずは、「本書について」一読いただければと思います。 続きを読む 2014年3月(最新) ・サイゾーウーマン・ドラマレビュー 第35回「明日、ママがいない」 →http://www.cyzowoman.com/tv/836/ 続きを読む ・ごちそうさん 133話 仏様(和枝ちゃん)のいる農村から、大阪に戻るとそこは地獄って感じか。しかしすごく賑わっている。 ・相棒Season12 脚本:古沢良太。定形から大きく
はてな, 雑考 | 00:46 | 割とラノベ界隈の方に向けて書いています。ラノベ史に関する記事やテキストを読むたびに思う事は、ラノベ史は辿ったり紐解いたりするものではなく、作られるものだなーということである。勿論、如何なるコト・モノの歴史であっても、程度の差こそあれそれはそうなのだが。──でも、やっぱりラノベの場合はそれが顕著なんじゃないかと思うわけです。あなたがそう思うものがライトノベルです。 ただし他人の同意を得られるとは限りません。なんといっても、コレがありますからね。やっぱりこれは的を射ていると思うですよ。ラノサイ杯の投票結果を見てもかなり幅広く投票されていますし、読者のラノベ観は重なりを持ちつつも、完全に一致はしていない事が分かります。さて、ではここで問題です。異なったラノベの定義を持つ人間が、それぞれにラノベ史を作り上げたとしたらどうなるでしょう?……無論違うものが出来上がり
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