韓国、中国人ら、多くの外国人が住む地域にある新宿区立大久保図書館(同区大久保)は、外国語の本を集めた「多文化図書コーナー」をフロアの一角に開設した。日本語学習用の本などを充実させ、約二千冊がずらり。海外の文化を日本人が学べる本もそろえ、同館では「外国人も日本人も利用して」と呼び掛けている。 (松村裕子) エリアによっては、住民の四割が外国人という大久保地区。同図書館の約九千六百人の利用登録者のうち約千三百人が外国人で、韓国、中国人をはじめ、ミャンマーやネパール人らも来館する。このため、館には、中国、韓国人のスタッフがおり、外国語でのリクエスト受け付けに対応。韓国語での絵本の読み聞かせ会も開いている。 外国人向けサービスの拡充を図る「多文化図書コーナー」は、蔵書を買い増しして設置。日本語学習用の本のほか、「1Q84」(村上春樹)や「蟹工船」(小林多喜二)など日本で話題の小説の中国、韓国語訳、