私は経済学者ではありませんし、そもそも経済学を勉強したことがありません。しかし経済の一主体ではあり、経済と恐らく密接な関係にある資本市場に四半世紀、身を投じてきました。そんな一介の町のエコノマー(?)が思う資本主義について。 資本主義の定義とは、或いは資本主義の必然の帰結とは、得意分野で分業することであり、その結果”なにかしらの”偏りが出来ることではないかと。分業をしなければ経済が強くならないことは比較的自明です。何も交換しない時代→市場(いちば)で物々交換をする時代→貨幣を通じて時空を超えて交換をする時代、と人類の経済は成長してきました。この背景にあるのは、それぞれが得意分野で生産し、即ち分業し、それらを交換する方が全体の生産性が高くなるということです。 この分業は、例えば家族という小さな系の中でも発生するし、世界という大きな系でも発生します。そして系の中のある単位は、系の中の他の単位と