「サービスデザイン」「デザイン経営」という言葉が身近になったように、多くの企業ではデザインを企業活動に取り入れつつあります。当初、サービスデザインの活用は個別プロジェクトでの活用が主流でしたが、今では全社の経営戦略への活用に広がっています。一方、デザインという言葉が抽象的であるため、「結局何に効くのか」と問われる場面も少なくありません。 本連載では、SIer(システムインテグレーター)に所属するサービスデザイナーとして、サービスデザインとシステム開発を掛け合わせて活動している立場から、サービスデザインが企業課題の解決や新規事業の創出にどのように寄与するかを解説します。第1回はデザイン組織の立ち上げ経緯とその狙いを紹介します。 昨今、あらゆる業界においてDX(デジタルトランスフォーメーション)による競争優位性の確保が課題となっています。本記事では、お客様によるDXを支援するために、なぜNTT