28年産米の生産数量目標は743万t、自主的取組参考値は735万tと設定されている。農水省の4月末時点のまとめでは生産数量目標の達成が見込まれるのは13県、自主的取組参考値までの深掘が見込まれるのは21県となっている。需給改善に向けて引き続き需要に応じた生産を推進する必要があるが、一方、米流通の現場では業務用米を中心に急激な値上がりもみられるという。その一端をレポートしてもらった。 「いったいどうなっているのかわからんよ。今までこんな相場は経験ないからね」と仲介業者がぼやいている。 何が分からないのかというと、これまでコメ業界で培ってきた銘柄間格差がぐしゃぐしゃになってしまったので、その銘柄であればコシヒカリよりいくら上、いくら下という銘柄の位所が掴めなくなってしまったのだ。 具体的に事例を示すと青森のまっしぐらや関東のあさひの夢といった業務用米として多く使われるコメは関東コシヒカリに比べ