Published 2018/07/25 10:54 (JST) Updated 2018/12/10 17:54 (JST) ギリシャ首都アテネ近郊で23日に起きた山林火災の被害は広がり、地元メディアによると24日までに死者は少なくとも76人、負傷者は187人に達した。行方不明者が100人に上るとの情報もあり、死傷者はさらに増える恐れがある。当局が焼け跡などでの捜索活動を続けている。同国では2007年、南部ペロポネソス半島などで大規模な山林火災が相次ぎ、計60人以上が死亡したが、今回の火事はこれを上回る悲劇となった。 アテネの東にあるリゾート地マティでは一カ所で幼児を含む26人の焼死体が見つかった。海岸に逃げようとしたものの断崖だった上に火の手に囲まれ、身動きがとれなくなったものとみられる。家族や友人同士と思われる数人が、抱き合うような形で最期を迎えた焼死体も多く見つかった。 火事が広が