PTA会長になりたいだけの人生でした。 先日、娘氏が無事に幼稚園の年長さんに進級し、ラストチャンスに賭けて、PTA総会に出撃。 手元には、「なぜ嫁は巨大化するのか?」という持論をまとめた演説用の紙も用意して、準備は万全だと思われた。 アンニョイな平日の午後。幼稚園へと向かう。 思えば長い道のりであった。右も左もわからず参戦した1年目、PTA会長は緩い慣習で年長組のパパから選ばれ、それ以外の役員は専業主婦のママが務めるということを知る。 現状を打破しようと参戦した2年目、PTAの役員になるためには園長先生と親しくなり、推薦されなければならないことを知る。そもそも、立候補自体を受け付けていないことを知り愕然とする。 そして、PTA会長への就任条件が整った3年目。この1年、コミュ症を隠しながら園長先生に媚を売るだけの日々だった。吐きそうになりながらも、園長先生に笑顔で挨拶して天気の話をするという