同性同士の結婚がヨーロッパ諸国を中心に次々合法化され、同性愛者など性的少数者が誇りを持って生きていく場が広がりつつある。昨年5月に同性婚が合法化されたスウェーデンでは先月末、ストックホルムで約40万人が参加した性的少数者の祭典「プライド2010」が開かれた。同国政府は各国のジャーナリストを招待。「少数者に寛容な同性婚先進国」をアピールした。【ストックホルムで田嶌徳弘】 ストックホルムの街では虹色の旗があちこちで目に付いた。旗は、性的少数者である女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、性同一性障害者(トランスジェンダー)の頭文字を取った「LGBT」のシンボルだ。 市内ではパレードが行われLGBTの警察官や兵士、医師、教師、政治家、聖職者までもが喜びを爆発させた。人口900万人のスウェーデンで40万人が参加したことを考えれば、国民の関心は高い。 パレード