日本たばこ産業(JT)は30日、今年の国内の喫煙率が前年より1・2ポイント下がって19・7%だったと発表した。健康意識の高まりや消費増税に伴う値上げが影響し、19年連続で減った。喫煙率の調査を始めた1965年以降、20%割れは初めて。 男女別の喫煙率は男性が前年比1・9ポイント減の30・3%、女性が同0・7ポイント減の9・8%。全国の喫煙者数は推計で2059万人(男性1526万人、女性533万人)だった。「毎日吸う」という人が1日に吸う平均本数は男性が19・0本、女性が15・1本で前年からほぼ横ばいだった。 喫煙率は66年の49・4%をピークにほぼ右肩下がりで、83年に40%を、2004年に30%を割り込んだ。JTは「高齢化や健康意識の高まりで今後も減少傾向が続く」(広報)とみる。 5月に全国の3万2千人を対象に調査し、60・5%から有効回答があった。