小鳥たちのさえずりが清々しい。ペンション「カルロスランチ」は山麓の静かな森にとけ込むように建っている。開業はさかのぼること8年前。オーナーの岩垣さんは、すべてが手探りの中で始まったと振り返る。 「最初は料理も接客もドッキドキ!主人が始めたことなんで、右も左も分からずに不安だらけの毎日でした。」 今では、岩垣さんが女手ひとつで堂々切り盛り!お客さまとのやりとりが楽しいとニッコリほほえむ。食事も、地元の森で摘み取った季節ごとの山菜をふんだんに取り入れ大好評だ。 「きょうの山菜の天ぷらはユキノシタ、ミツバ、それにコゴミ。ぜんぶ森に分け入って、摘んできたものです。味が濃くて、森の滋養たっぷりです。」 ほかの食材もこだわりの地元産が勢揃い。もちろん水だってそのひとつだ。 「夏でも冷たくて、水道管に水滴が付くぐらい。この土地以外では暮らせそうにありません。」 おいしい山菜はこちらにも。大山の新鮮な朝摘