大学入ってから興味をもって勉強をはじめたことでも、○○概論みたいな授業を取り終えて、教科書も一通り読んだりすると「本格的にこの学問に入門したぞ」という実感がわいてくるものです。そういうときにどうするかというと、まあまずはちゃんとした学術論文を読んでみる、というのが王道でしょう。さしあたりは日本語で読めるやつを読む、というのでいいと思います。 論文を早いうちから読んでおくメリットは沢山あって、単に最新の研究状況やトレンドがわかるだけでなく、ちゃんとした論文を読むことで論文っぽい文体を身につけることができるし、どのくらいの字数でどのくらいのことを論じることができるかの雰囲気もわかる。これは大事なことです。現在、ありがたいことにかなりの数の論文がciniiなんかを使えば無料で読めるわけです。例えば日本哲学会の機関誌『哲学』は第一号から全部電子化されてますし、各大学の研究室紀要や院生論文集も最近の