ブックマーク / gendai.media (18)

  • なぜ子どもは「できないことばかり」なのにかわいく見えるのか? 「子育ての美学」という試み(森 功次) @gendai_biz

    現代の日において、「子育ては大変だ」という議論を目にする機会は多い。 たしかに子育ては大変である。その苦労が広く伝えられることは重要だろう。 しかし一方で、子育ての大変さに注目が集まるあまり、その喜びや楽しさが十分に伝わらなくなってしまったとしたら、それは残念なことだ。 子育てにはどんな喜びがあるのか? 子育ての喜びを繊細に分析する「子育ての美学」というジャンルを研究する、大女子大学の森功次准教授の論考をお送りする。 子どもの「かわいさ」を考える この記事はあえて「自分の子ども(8歳)に向けて語る」というスタイルで書かれている。なぜそんな書き方をするかというと、この記事のテーマが「子どものかわいさ」だからだ。 あらためまして、こんにちは。今日はきみにむけて、きみのかわいさについての話をしよう。 ぼくはふだん、大学で先生をしている。教えているのは哲学という学問で、特に美や芸術について考え

    なぜ子どもは「できないことばかり」なのにかわいく見えるのか? 「子育ての美学」という試み(森 功次) @gendai_biz
  • マッチングアプリで「好みでない人のタイプ」を書くのは差別か? 最先端の哲学の議論から考える(長門 裕介)

    最先端の哲学の議論を用いて身近な物事について考える——。 そんなスタイルの哲学入門書『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版)が刊行されました。 たとえば、マッチングアプリに「嫌いなタイプ」を書き込むことは差別にあたるのでしょうか? 大阪大学特任助教の長門裕介さんが倫理学や哲学の議論を参照しつつ考えます(記事は同書の一部を抜粋、編集したものです)。 マッチングアプリでの人種差別 近年、Tinder(ティンダー)やPairs(ペアーズ)といったマッチングアプリの利用者が日でも急激に増加していると言われています。この傾向は世界的なもので、すでにアメリカでは18~29歳の48%がマッチングアプリを利用した経験があるという調査もあります。 マッチングアプリを巡る問題の中でよく議論されるのは、人種差別を巡る倫理的問題です。残念なことに、世界の各地ではいまだに様々な差別がありますが、

    マッチングアプリで「好みでない人のタイプ」を書くのは差別か? 最先端の哲学の議論から考える(長門 裕介)
  • 「フードポルノ」「貧困ポルノ」…性的じゃないものを、なぜ「ポルノ」と呼ぶのか? 「美学」が教える“一つの答え”(村山 正碩)

    最先端の哲学の議論を用いて身近な物事について考える——。 そんなスタイルの哲学入門書『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版)が刊行されました。 たとえば、同書はこんな問題を扱います。 「フードポルノ」や「貧困ポルノ」といった「ポルノ」という語彙を用いた言葉を目にすることが増えましたが、なぜこれらの言葉は性的でもないのに「ポルノ」を含むのでしょうか? 「分析美学」という分野を専門とする村山正碩さんが解説します(記事は同書の一部を抜粋、編集したものです)。 「ポルノ」を使った言葉の数々 ポルノグラフィ(以下、ポルノ)とは何でしょうか。私たちがこの言葉から思い浮かべるものといえば、アダルトビデオ、エロ、官能小説など、性的興奮をかき立てるイメージや文章でしょう。 しかし、興味深いことに、近年では性的でないものが「ポルノ」と呼ばれるケースも見られます。これは英語圏で盛んな現象です

    「フードポルノ」「貧困ポルノ」…性的じゃないものを、なぜ「ポルノ」と呼ぶのか? 「美学」が教える“一つの答え”(村山 正碩)
  • このまま新書は絶滅するのか…講談社現代新書が出した「一つの答え」(青木 肇)

    新書は絶滅危惧種なのか? もはや「新書」は絶滅危惧種なのではないだろうか――そう思うことがある。 新書編集部の現場にいると、なかなか気づかない。日々の業務に忙殺されるし、なにより、新書づくりは面白くて楽しい(むろん楽しいことばかりではありませんが……)。 だから、そんな暗い未来のことはあまり考えずに日々、仕事を続けている。 それでも、業界の数字を見れば、今の新書が置かれている状況は結構ヤバい。 紙の書籍の総出版販売金額(約6804億円)のうち、教養系新書が占めるのは約141億円。全体の2%強と、決して大きなマーケットではない。金額の推移を見ても、2011年の約230億円から下がり続けている。 (公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所の調査による。2021年の数値) 一定の規模以上の書店さんには、今でも新書のコーナーがあるし、ありがたいことに新書が好きな読者の方も一定数存在する。 それでも

    このまま新書は絶滅するのか…講談社現代新書が出した「一つの答え」(青木 肇)
    conchucame
    conchucame 2022/09/06
    岩波ブックレットというのがすでにあって、これは良いシリーズですよ https://www.iwanami.co.jp/smp/booklet/
  • 自民党が提案し自ら潰した「LGBT新法」をめぐる「6年間の経緯」(松岡 宗嗣) @gendai_biz

    今国会で「LGBT新法」が議員立法で提出される予定だった。しかし、法案の目的や基理念に示された「差別は許されない」という文言などに自民党の一部議員が反発。法案提出が見送られた。 明日、今国会が会期末を迎える。自民党が提案した法案は明らかに不十分な内容だが、それでも「あった方が良い」と野党は若干の修正によって苦汁を飲んで合意し、さらには自民党内でも賛成議員が多かったにもかかわらず、自民党が自ら法案を潰すという結果になった。 さらにその議論の最中には、自民党議員による差別的な発言があったが、謝罪や撤回等の対応はなされていない。 東京五輪の開催が強行されようとしているが、東京大会で掲げられた「多様性と調和」というコンセプトの空虚さが際立つ。 なぜ法案は今国会提出に至らなかったのか。「LGBT新法」をめぐる動きについて、超党派LGBT議連が発足した6年前にさかのぼって、この間の議論の経緯を振り返

    自民党が提案し自ら潰した「LGBT新法」をめぐる「6年間の経緯」(松岡 宗嗣) @gendai_biz
  • 『シン・エヴァ』、優しい「ネタバレ配慮」がネットに溢れる「独特の理由」【ネタバレなし】(森 功次) @gendai_biz

    【注意】記事は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の内容にはまったく触れていません。普通の意味での「ネタバレ」を避けたい人でも、安心してお読みいただけるはずです。とはいえ、余計な情報を入れずに『シン・エヴァ』をまずは真摯に味わいたい方は、この種の記事すらも避けたほうがいいかもしれません。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が、延期を重ねに重ねてようやく公開された。多くの熱狂的ファンに支えられ、文化史にその名が刻まれることの確実なシリーズの最終作である。案の定、すぐに多くの考察・批評ブログが上がってきており、これからもしばらくは多数の熱い(もしくは冷めた)記事・批評文が書かれ続けるだろう。 今回のエヴァ現象には、ひとつの興味ぶかい雰囲気がある。考察ブログや批評、そしてSNSにおいて、多くの人が驚くほどネタバレに配慮しているのだ(もちろん例外はあるが)。その雰囲気は、『エヴァンゲリオ

    『シン・エヴァ』、優しい「ネタバレ配慮」がネットに溢れる「独特の理由」【ネタバレなし】(森 功次) @gendai_biz
    conchucame
    conchucame 2021/03/13
    書きました。『シン・エヴァ』まわりではみんなネタバレに配慮していて優しいね、という話です。基本ネタバレなしで、おもしろかったとか、つまらなかったとかも書いてないですが、冒頭の注意書きはよく読んでね。
  • 「あいトリ」騒動は「芸術は自由に見ていい」教育の末路かもしれない(森 功次) @gendai_biz

    あいちトリエンナーレ2019が閉幕した。これほど騒ぎになった芸術祭は日ではかつてなかっただろう。話題の中心となったのは最後まで「表現の不自由展・その後」だった。もっと光を当てられるべき良い作品が多数あった中、これは残念なことだ。 当初批判の的となったのは、キム・ソギョン/キム・ウンソンの《平和の少女像》と大浦信行《遠近を抱えて Part II》の2作品だったが、「表現の不自由展・その後」の展示再開後には、「Chim↑Pom(チンポム)」の映像作品、《気合い100連発》も批判され出した。 稿では、今回の騒動があらわにした分断と、その背後にある芸術観について考察する。まずは《気合い100連発》に向けられた批判を見ることから、話を始めよう。 Chim↑Pom《気合い100連発》への誤解 《気合い100連発》は、Chim↑Pomのメンバーが福島県相馬市の若者たちと円陣を組み、順番に気合いの掛け

    「あいトリ」騒動は「芸術は自由に見ていい」教育の末路かもしれない(森 功次) @gendai_biz
    conchucame
    conchucame 2019/10/17
    書きました。ここで扱えなかった「素材だけを見て批判すること」の問題については、また別のところでもう一本書く予定。
  • 「教育より収入」山梨学院大学、学長の「経営私物化」あきれた実態(田中 圭太郎) @gendai_biz

    集団左遷、雇い止め、そして…… 山梨学院大学が、上層部によるモラルの崩壊に揺れている。労働基準監督署から指導と是正勧告を受けたにもかかわらず、違法な定年切り下げを改めないことをはじめ、非常勤講師の雇い止めや、一部の運動部に所属する学生に不正に単位を与えた問題などを前回伝えた(『山梨学院大学で異常事態…「非常勤講師切り捨て」とモラルの崩壊』)。 取材を進めてみると、山梨学院大学で起きていることはこれだけではなかった。2018年4月に父親の跡を継ぐ形で着任した理事長兼学長が、大学に関連する複数の事業を、が経営する会社に発注していることがわかった。 さらには気に入らない職員を「集団左遷」し、20人を超える非常勤講師を雇い止めするなど、理事長兼学長による大学の私物化が急速に進んでいるという情報が、筆者に次々と寄せられている。 この異常事態に、8月末には労働組合の「山梨学院ユニオン」が結成された。

    「教育より収入」山梨学院大学、学長の「経営私物化」あきれた実態(田中 圭太郎) @gendai_biz
  • 「在野研究」はいまなぜブームなのか? 大学の外から学問する面白さ(荒木 優太) @gendai_biz

    どれほど熱心にバンド活動に取り組んだとしても、そして仮に秀でた才に恵まれたとしても、音楽で飯がえるようになる確率はとほうもなく低い。ならば、費やしてきたその時間と熱意はすべてムダだったのだろうか。何者にもなれないのだから何もしない方がよかったのか? そんなことはない。アーティストとしてデビューせずとも、たとえば彼女とのドライブでかけるための最強クリスマスヒットメドレーを自作するとき、たとえばYouTubeでベースの弾き方のコツを教えるための動画を撮るとき、たとえば子守唄で子供を寝つかせるとき、その声の響きや指使いにはかつての熱が鼓吹されている。 在野研究とは、要するに、子守唄が超絶に上手いサラリーマンの学問版のことだ。 唯一の正解などない もう少し丁寧に説明しよう。在野研究者とは、ごく簡単に言えば、大学に所属をもたない研究者のことを指す。最近、私が編者となって出版した『在野研究ビギナーズ

    「在野研究」はいまなぜブームなのか? 大学の外から学問する面白さ(荒木 優太) @gendai_biz
  • 東大から「内定取り消し」を受けた大学教授がどうしても伝えたいこと(宮川 剛) @gendai_biz

    内定通知(!?)とその取り消し それは、2017年1月のことでした。 私は、東京大学教養学部統合自然科学科・学科長、大学院総合文化研究科・広域科学専攻生命環境科学系・教授及び同研究科人事委員会・委員長を務められている先生より、お電話で、私の教授としての採用が決定したことと、着任が6月初旬となる見込みであることを告げ、「来て下さいますね?」というお言葉をいただきました。 私は、「はい、もちろん、喜んで。今後、お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします」と即答しました。 その後、その人事委員長の先生から、「今回の当学科の人事にご応募いただき、ありがとうございました。すでにご連絡いたしましたように、先生に来ていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします」と記載されたメールをいただきました。 上記の連絡を受け、私は人事委員長に東大・駒場キャンパスに招待いただき、着任後に使用する

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  • 36歳の編集者が、市川に「小さな出版社」を立ち上げたワケ(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    永井荷風や井上ひさしらが居を構えた「文学の街」千葉県市川市。その閑静な住宅街の一角に「志学社」はある。星海社にて『江戸しぐさの正体』や『マージナル・オペレーション』シリーズなどのヒット作を手掛けたフリー編集者の平林緑萌(ひらばやし・もえぎ)氏が、昨年10月に新たに立ち上げた出版社だ。出版不況が叫ばれて久しいなか、平林氏が市川に「小さな出版社」を作ったのはなぜか。その理由を尋ねた。 名著の復刊を目指して 太田出版では『QuickJapan』、星海社では主に書籍、とこれまで10年近く出版物の編集に携わってきました。を作るノウハウは身に着けたし、ヒット作も手掛けてきた自負はありますが、30代も半ばに差し掛かったときに、この先10年、20年残るような書籍や、新たな出版の仕組みを作りたいと思うようになりました。出版不況の只中で、このままを作っているだけでは、いずれは出版社という船ごと沈没してしま

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  • ウィキペディアが、実は「男の世界」だって知っていましたか(北村 紗衣)

    ウィキペディアはドレスがお嫌い? 2011年4月29日、エリザベス二世の孫で、英国王位の継承権を有するウィリアム王子とケイト・ミドルトンが結婚した。この結婚式は非常に晴れがましいもので、世界中で報道された。 多くの人が2人を祝福する一方、王室に反旗を翻す共和主義者は結婚式報道一色でうんざりしていた…のだが、そんな中、晴れがましさや反骨精神とは関係ない問題で沸き立っているコミュニティがあった。 ウィキペディアだ。 ウィキペディアが「コミュニティ」なの?と思う方もいるだろう。ウェブ上のフリー百科事典であるウィキペディアを編集する人のことをウィキペディアンと呼び、ウィキペディアにはウィキペディアンたちのコミュニティがあって、日々、サイト運営のために様々なことをウェブ上で相談している。 英語版ウィキペディアのコミュニティは結婚式のお祭り騒ぎを尻目に、ケイト・ミドルトンのウェディングドレスに関する記

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  • 早稲田大学で起こった「非常勤講師雇い止め紛争」その内幕(田中 圭太郎) @gendai_biz

    名門・早稲田大学で、2017年4月まで続いていた、大学と非常勤講師の4年間にわたる闘争をご存知だろうか。 3000人以上いるといわれる非常勤講師を5年で雇い止めすることなどを目的に、2013年3月に突如、強引な手段で就業規程の導入を試みた早稲田大学。これに対して、非常勤講師らが、刑事告発や刑事告訴といった手段で対抗。早稲田大学の「違法行為」が露呈した結果、2017年4月、非常勤講師側の勝利に終わったのだ。 急速な少子化と国からの予算削減などで、厳しい経営を強いられる私立大学が増えているなか、大学の教師・講師の「雇い止め」という問題が深刻化している。早稲田大学が非常勤講師の雇止めに踏み切ろうとしたのには、一体どのような背景があったのか――。 非常勤講師は5年でクビ…? 「早稲田大学は、非常勤講師との契約を全員5年契約に変えて、雇い止めしようとしているのではないか」 早稲田大学のごく一部の非常

    早稲田大学で起こった「非常勤講師雇い止め紛争」その内幕(田中 圭太郎) @gendai_biz
  • 島耕作、ただいまプチ炎上中!?突然の「設定変更」について、弘兼先生に直接真相を聞いてみた(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    島耕作、ただいまプチ炎上中!?突然の「設定変更」について、弘兼先生に直接真相を聞いてみた ついでに、今後の「島シリーズ」の行方についても… 島耕作、キャンパスライフを謳歌せり――。「モーニング」に連載中の会長編と並行して、「イブニング」誌上で『学生 島耕作』がはじまったのが2013年12月のこと。去る5月23日、その最新刊となる第4巻が発売された(amazonはこちらをクリック 第一話から第三話の無料公開はこちらをクリック http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48943) (Yahoo!ニュースなどでご覧の方は、下の関連記事をクリックください)。 初芝電機で出世街道を驀進した島の原点を描くシリーズ。童貞の島の初体験シーンが描かれたり、課長編以降で活躍するキャラクターが登場したりと、思わずニヤけてしまうシーンが満載だ。一度でもシリーズに触れたことのある読

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  • なぜいま「ロボット倫理学」が必要か〜問題はすでに起きている(岡本 慎平) @gendai_biz

    「ロボット倫理学」とは何か? 21世紀に入ってすでに16年が過ぎた。我々は、かつて小説漫画映画で描かれた輝かしい(あるいは恐ろしい)近未来、あの21世紀を生きている。 もちろん「SF物語に描かれた21世紀」と「現実の21世紀」の間にある隔たりは大きい。我々は鉄腕アトムが空を飛ぶ風景を見ることはないし、自我に目覚めたスカイネットの人間狩りに怯えることもない。 ただし、「現実」の21世紀でも、かつてのSFと同様に(あるいはそれ以上に)重要な問題が生じている。その一つが「ロボット倫理学」と呼ばれる新興学問領域だ。 これは、「ロボットが備えるべき倫理」を考える学問であり、その反対に「ロボットを扱う際に必要な倫理」を探求する学問でもある。 とはいえロボット倫理学は、「人工知能当に倫理を理解することは出来るのか?」とか「人間と区別のつかないロボットが作られたら彼らに人権を認めるべきなのか?」と

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  • 五輪エンブレム問題、根底には「異なるオリンピック観の衝突」があった(河尻亨一,加島卓) @gendai_biz

    グラフィックデザイナーの佐野研二郎氏による盗作疑惑が浮上し、白紙撤回になった東京五輪・パラリンピックのエンブレム。応募条件としてデザイン賞の受賞歴が問われるなど、“プロフェッショナル”たちだけに限定された「選考方法」も指摘された。 そもそも、なぜこんな問題が起きたのか。2015年の年の瀬、デザインや広告表現を専門とする編集者・河尻亨一氏と、広告やデザインを対象にした社会学やメディア論的な研究をする加島卓氏が徹底討論。 デザインや広告の「正しさ」よりも「区別」を考える 河尻 慌ただしい年の瀬ではあるのですが、一般公募になった新エンブレムの審査も始まり、外部有識者による調査結果も発表されたこのタイミングで、今年を振り返るという意味もこめつつ、改めて「五輪エンブレムとデザイン」をテーマに加島さんとお話してみたいと思いました。 加島 「五輪エンブレムとデザイン」について話をする際、まず前提として共

    五輪エンブレム問題、根底には「異なるオリンピック観の衝突」があった(河尻亨一,加島卓) @gendai_biz
  • 政治的にアンタッチャブルだった「おかしな医薬分業」の実態が規制改革会議でようやく議論の対象に(長谷川 幸洋) @gendai_biz

    怪我や病気で病院や街の診療所に行く。診察の後、院外の薬局で薬をもらうのと、院内で処方されるのでは料金が2倍以上も違うのを、読者は知っていただろうか。私は知らなかった。どっちが高いかといえば、院外処方である。いったい、どうなっているのか。 「薬漬け医療」対策から始まった「医薬分業」が・・・ これは「医薬分業」といって、背景には医療機関と薬局の分離を進めた政府の政策がある。それだけでなく、病院と薬局は原則として同じ建物、敷地内に併設してはならない(構造上の一体禁止)という規制もある。 こういう制度は患者に不利益ではないか。そんな問題意識から政府の規制改革会議が3月12日午後、霞が関で公開ディスカッションを開いた。私は委員の1人として司会進行役を務めたので、雇用問題を扱った2月13日公開コラム(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42103)に続いて、医薬分業

    政治的にアンタッチャブルだった「おかしな医薬分業」の実態が規制改革会議でようやく議論の対象に(長谷川 幸洋) @gendai_biz
  • 本当に読んでから批判してる!?「はだしのゲン」問題を批判する新聞社はこの残虐シーンを紙面に載せられますか(高橋 洋一 ) @gendai_biz

    当に読んでから批判してる!?「はだしのゲン」問題を批判する新聞社はこの残虐シーンを紙面に載せられますか 漫画「はだしのゲン」が問題になっている。松江市教育委員会が「はだしのゲン」を市内の小・中学校の図書室で子どもが自由に読むことができなくするよう学校側に求めていたことについて、朝日新聞など全国紙が社説で批判しているのだ。 その批判の論拠として、「はだしのゲン」が各国で翻訳されていること、過度な規制が表現の自由の侵害にもなることをあげている。 筆者も時間がたっぷりある夏休みの中、「はだしのゲン」を読んでみた。漫画は書庫のスペースをうのであまり歓迎ではないのが、今は電子ブックがあるのでその心配も無用だ。 それにしても、新聞の社説で批判している論説委員の方々は、ほんとうに「はだしのゲン」を読んだのだろうか、読んでいるうちに心配になってきた。 少年誌連載だった第1部はすばらしかったが そもそも

    本当に読んでから批判してる!?「はだしのゲン」問題を批判する新聞社はこの残虐シーンを紙面に載せられますか(高橋 洋一 ) @gendai_biz
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