大嘗宮の儀のため、大嘗宮に向かわれる天皇陛下(1990年11月)平成の大嘗祭の亀卜で使われた甲羅 来年5月1日の天皇の代替わりまであと半年。宮内庁では皇位継承に伴う皇室の儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」の準備が進んでいる。代替わり直後にカメの甲羅を使う占いの儀式を控えており、東京・小笠原で希少なアオウミガメの甲羅を確保した。年度内に加工を終えるため、近く委託業者を選定する。 占いの儀式は来年5月にも行われる「斎田点定(さいでんてんてい)の儀」。カメの甲羅を焼き、ひび割れの具合をみる古来の占い「亀卜(きぼく)」で、同11月に皇居で行われる大嘗祭の中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」に使う新穀を収穫する都道府県を東西から一つずつ選ぶ。 亀卜は大宝律令が制定された701年には行われていたという。宮内庁は天皇陛下の退位日が決定した昨年12月にはウミガメ保護・研究の拠点がある東京都小笠原村に協