海の見える杜美術館(広島県廿日市市)で、5月12日(日)まで「幸若舞曲と絵画 武将が愛した英雄(ヒーロー)たち」が開催されている。 『曽我物語図屏風』(右隻、渡辺美術館本 / 撮影者:吉岡由哲)写真は主催者提供 室町時代から江戸時代にかけて流行した芸能「幸若舞曲(こうわかぶきょく)」を主題とした絵画を紹介する同展。幸若舞曲は源平合戦に取材した物語や、源義経を主人公とした判官物、曽我兄弟の仇討ちの顛末を伝える曽我物など、武士の活躍を題材にした演目が多く、戦国武将たちに広く愛された。江戸時代初期の17世紀には大名たちの熱心な求めに応じ、色とりどりに彩色された豪華な作品が多数残されている。 同展では、海の見える杜美術館所蔵の『舞の本絵本』(全47冊)を軸に桃山時代から江戸時代の作品を展示。武将たちが愛した“ヒーロー”たちが活躍する物語絵の世界を楽しめる。 【写真を見る】戦国武将たちが愛した“ヒー