お盆入りとともに、自民党総裁選は現職の安倍晋三首相と石破茂元幹事長による一騎打ちの構図が固まった。事前の多数派工作で、党所属国会議員の約8割を固めた首相の総裁3選が確定的で、「もう芝居は終わった」の声が広がる中、「唯一の見どころ」となるのが、国民的人気を誇る小泉進次郎筆頭副幹事長の対応だ。 6年前の総裁選では石破氏を支持した小泉氏だが、今回は「最後までしっかり考える」と態度を明らかにしていない。ただ、「近未来の総理・総裁確実」とされる小泉氏が、趨勢が決まった総裁選でどう行動するかで「政治家・進次郎の真価が問われる」(自民長老)のも事実。"反安倍"に踏み切っての石破氏支持か、"大勢順応"で首相支持に回るのか、それとも最後まで沈黙を貫くのか。政界でも見方が大きく割れている。 9月7日告示・20日投開票となる見通しの総裁選は、8月10日の石破氏の出馬表明に続いて首相も11日に出馬の決意を明確にし