July 07, 2010 表面的類推 なんとか今学期も先が見えてきた。あと2週間。 午前の授業はベックのリスク社会論。邦訳が読みにくいので英訳にしぼって紹介。つかみどころのない文章だが、だからこそ影響力を持ったのか。リスクの定義は変だし、社会的合理性なんて定義すらされていないし。 午後の演習はDunberの「生体内」における科学の認知プロセスの研究。いろいろなラボでミーティングに参加させてもらい、発言をコーディングして分析する、という手法で実際にどういう推論が使われているかを明らかにしようというもの。ちょっとしらべたら日本語でも創造性研究の文脈で紹介している総説記事発見。 www.nii.ac.jp/journal/pdf/05/05-06.pdf おもしろいのは、いわゆる構造の類似性による類推ではなく、表面的な類似性に基づく類推が頻繁に使われるという指摘。つまり、実験がうまくいかなかっ