「むむ、何かおかしい。これまではただ愚痴をこぼしているだけの人だったのに」。最近、企業の採用担当者と会って驚くことが増えています。 採用担当者からは、顔を合わせれば「誰かいい人はいませんか」という声を聞きます。これ自体は昭和の時代から続いていることですし、人事担当者だけでなく経営者や現場の社員からも聞かれる言葉です。 ただこれまでは、仕事が進まないことに対する愚痴の代わりでもありました。筆者からすると「本当にそう思っているのか」と疑問に感じる面もあったのです。「本当に人を紹介したとして、面接をする気があるの?採用枠をきちんと確保しているの?」と尋ねると、そこまで本気で検討しているわけではない、予算は取っていない、という答えが返ってきていました。 もちろん本人には「誰かいい人がいれば会いたい、要件が合えば採用したい」という気持ちはありますし、実際に採用につながることもあります。しかし「いつま