大相撲春場所が開催される予定だった大阪府立体育会館と中止を知らせる張り紙=大阪市浪速区で2011年2月7日午後2時36分、小関勉撮影 大相撲の八百長問題で、春場所と巡業中止の波紋が7日、列島に広がった。関係者は開催を前提に準備や仕込みをしていただけに、中止による損害は計りしれない。嘆き、怒り、やりきれなさ--。大阪では春場所の会場収入が吹っ飛び、巡業先では損害を補填(ほてん)するよう日本相撲協会に求める声も出始めた。 ◇大阪府立体育会館 八百長問題で来月の大相撲春場所が中止になり、会場の大阪府立体育会館(大阪市浪速区)の収入が大打撃を受けている。春場所に伴う使用料は約7500万円で年間収入の4分の1にあたる。今から新たにスケジュールが埋まる可能性は低く、キャンセル料を請求しても、収入の大幅減は避けられない事態になった。 府は体育会館の運営を、南海電鉄など2社に委託。規定では、1カ月前までの