第1回で、「プロジェクトとはそもそも難しいものである」ということ、そして「プロジェクトをうまく回すには、プロジェクトの本質を知る必要がある」ということについて解説しました。今回は、プロジェクトの本質と、プロジェクトをうまく回すためのアプローチについて説明します。 プロジェクトとは、「やったことがないことを、何が起こるのか分からないのに計画して、予定通りのモノ(コト)を期限までに作り上げる(終らせる)こと」です。プロジェクトを立ち上げるときには、分かっていることが少ない状況下で、先行して結果を約束しなければなりません。プロジェクトの本質は、このやってみないと分からないという「不確実性」にあります。プロジェクトは終始、不確実性に支配されているのです。 逆に言えば、不確実性のない仕事はプロジェクトではありません。不確実性がなければ、プロジェクトとして立ち上げる価値が生まれないからです。「新しい技