口の輪郭の歪みは、ちょっと大きいですね。(清水) 本当に何ミクロンのずれで。(浦沢) 違いますよね、口の開き方が。(清水) 清水さんの場合は、(修正の)あまりの微妙さに……(浦沢) でもやっぱりそれで、(微妙に修正する意味は)大きいと思いますけどね。(清水) そうですよね。「素敵」って思ったりすることって、本当の微妙なところですよね。ミクロの世界ですな。(浦沢) 結構、裏表ガチャガチャ描くんですよ。デッサンの狂いを直すために。しつこいくらい描きますね。どうしても気に入った絵が、一発では描けないですね。 だから、同じ絵をもう5回ぐらい(ネーム、表からの下描き、裏からの下描き、表からの下描き修正、ペン入れ)、描いてるんですよ。 時間かかっても、やっぱりしつこいぐらい下描きを描かないと。(清水) こういうのが一番、絵を志す人たちの脳に直撃するんですよ。(浦沢) (仕事が少なかった20代前半、ビデ