東京・荒川区では新型コロナウイルスに感染し自宅で療養していた50代の男性が亡くなっているのが見つかりましたが、男性は糖尿病で重症化のリスクがあったにもかかわらず保健所が健康状態を把握できていなかったことが分かりました。 先月3日、東京・荒川区の住宅で公務員の田尻敏仁さん(53)が亡くなっているのが見つかりました。 関係者によりますと、田尻さんは1人暮らしでその10日前の7月24日に検査で新型コロナウイルスの感染が確認されたあと、自宅で保健所からの連絡を待つことになったといいます。 田尻さんの勤務先によりますと、7月24日に検査で陽性になったという報告が本人から電話であったということです。 1人暮らしで糖尿病の基礎疾患 田尻さんは1人暮らしで糖尿病の基礎疾患があったことから、職場では健康状態を毎日電話で報告してもらうようにしていました。 電話のやり取りの中で「食べる物がなくなってきた」などと
多くの友人に囲まれて、毎週末のようにレジャーに出かける――若者が思い抱く“リア充”のイメージだが、はたして高齢者にも当てはまるのか。 内閣府の意識調査でわかった高齢者の「交友関係の貧困」が社会問題として取り沙汰されている。ところが、当事者からは「余計なお世話」との声も聞こえてくる。 〈高齢者の3割「友人いない」〉。政府が2021年度版「高齢社会白書」を閣議決定した6月11日、メディアにそんな見出しが躍った。 60歳以上への内閣府の意識調査で、家族以外で相談や世話をし合う親しい友人がいるかと尋ねたところ、「いない」と回答した人が31.3%(2015年調査では25.9%)で、アメリカ、ドイツ、スウェーデンと比べて日本が最も高い数字になったという。 政府は高齢者が地域社会から孤立しないよう社会活動への参加を促す取り組みを推進する方針だ。 だが──。そもそも友人がいないことは問題なのか。『弘兼流
高校で数学を「捨てる」と重要な脳内物質量が減少すると判明!数学を捨てたつもりなのに脳の可能性のほうが失われていた / Credit:Canva . ナゾロジー編集部英国では、学生は16歳になると数学を学ばないという選択が可能になります。 英国では大学入学にあたって必要な科目を3つに絞ることが可能であり、文系を目指す場合、ある時点で数学を完全に「捨てる」ことができるんです。 一方、近年の実験心理学の進歩により、特定の学習行動が脳機能に様々な影響を与えることが明らかになってきました。 最も著しい例としては、多国籍語の会話スキルがある人は、認知症にかかりにくいとする研究結果です。 そこで今回、オックスフォード大学の実験心理学部門の研究者たちは、思春期における数学の学習が脳に与える生物学的な変化を調べることにしました。 実験にあたっては14歳から18歳の133人の学生たちの数学学習の有無を調べると
純文学に関する雑感。 # 純文学とは 純文学は芸術の一種なので新規性が必要。逆に新規性がある小説作品を純文学という。 純文学における新規性とは、主に作品で取り扱う題材の新しさと表現の新しさ、そして作品に通底する美意識の新しさ。それらの新しさを開拓することにより文学で表現できる領域を拡大する作品を純文学と呼ぶ。 とはいえ個々の作品についてそれが純文学かどうかをきちんと判断するのには時間がかかるので、純文誌(文學界、新潮、群像、すばる)によく掲載される作家の小説が純文学と呼ばれる傾向がある。 # 純文学というジャンルについての現在の課題 市場規模が小さいことが最大の課題。平たく言えば食っていけないので担い手がおらず、ジャンルの魅力自体が縮小している。 村上春樹以外の存命の純文学作家は? と尋ねられても普通の人はなかなか答えられない。 過去の一時期においては小説新聞や文芸ジャンル以外の雑誌、たと
格闘家YouTuberの朝倉未来さんが2021年5月29、31日の2度、YouTubeチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」で、いじめについての持論を展開し、賛否両論を呼んでいる。 【動画】朝倉未来さんが語った「いじめられている人にも原因」の真意 ■「いじめられる側にも原因がある」と説き、波紋を呼ぶ 5月29日に公開された「自分の道は自分で切り拓け」と題した動画で朝倉さんは「よく『いじめ問題についてどう思いますか?』と聞かれる」と切り出した上で、「正直、俺はいじめられる側にも何かの原因はあると思うから、自分を客観的に見て原因を解明して、それを直していくことが大事」と私見を述べた。 また、自身の小学生時代、靴を隠した犯人を見つけ出してボコボコにした経験を引き合いに出し、「強かったおかげでいじめられなかった。だから、いじめの対策として強くなることが大事」とも語っていた。この「いじめられて
「キャンパスなんて狭い。オンラインで越境を」――「コロナ世代」の大学生に、上野千鶴子が伝えたいこと Yahoo!ニュース オリジナル 特集866「がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」。2019年4月、東京大学の入学式で上野千鶴子名誉教授が述べた祝辞が、インターネット上で拡散された。東京医科大学の不正入試問題や大学内のジェンダーギャップを指摘しながら、予測不能な世界を生きていく新入生へエールを送り、大きな話題に。あれから2年、新型コロナウイルスの感染拡大により、大学生活は一変した。2021年の今、これからの新入生、大学生へどんな言葉をかけるだろうか。「越境したらいいんです。世界は広いんだから」。生き抜くために、身につけるべきものとは。(取材・文:塚原沙耶/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
コロナが世界を蹂躙して経済が停滞しオリンピックどころではなくなっているが、コロナ前から先進国で最も凋落が著しかったのがホスト国である我らが日本で、コロナ禍も加わって“斜陽”が止まらなくなっている。 家計調査を見ても、財務省の平均給与と国民負担率を見ても落ちるところまで落ちた感があるが、インバウンドも期待できないのに無理してオリンピックを開催したら一段と貧しくなってしまうのではないか。いったい誰が日本をここまで貧しくしてしまったのだろうか。流通ストラテジストで『アパレルの終焉と再生』の著者、小島健輔氏が「本当の理由」を解説する――。 家計消費支出に見る「日本人の貧困化」 総務省家計調査(二人以上世帯)の20年平均消費支出が前年から5.3%も減少し、「被覆及び履物」支出は18.9%、「教養娯楽」支出は同18.6%も減少したが、コロナ禍ばかりが要因ではなく、その前から日本は貧しくなっていた。 2
東京都練馬区の自宅で長男を刺殺したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の無職、熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の初公判が11日、東京地裁(中山大行裁判長)で開かれた。熊沢被告は起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、長男の英一郎さん=当時(44)=の家庭内暴力を恐れ、殺害を決意したと指摘した。 熊沢被告は、なぜ長男を殺害するまで追い詰められたのか。検察、弁護側双方の冒頭陳述からは、発達障害などの診断を受けた長男との関係に苦慮していた姿が浮かび上がった。 「これしか他に方法はないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」。熊沢被告が事件直前に妻に宛てて書いた手紙を検察側が読み上げると、熊沢被告はうつろな表情を浮かべた。 検察側によると、英一郎さんは私立中学でいじめに遭うなどし、妻に暴力を振るうようになった。帰宅すると暴れ、包丁やライターを突き
とても悲しい。 それが、ホームレスが避難所に入ることを拒否されたという日本のニュースを目にした時に感じた思いだ。そして、そんなニュースに寄せられたコメントを見て、もっと悲しくなった。ホームレスは“受け入れ拒否されて当然”と考えているようなコメントが散見されたからだ。 “助けを必要としているホームレスを受け入れなかった行政“、そして、“行政が受け入れなかったことに賛同している人々が少なからずいること”は、10月に発表されたある調査の結果を裏づけているかのようだ。それは、イギリスのチャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」が世界の国々を対象に、人々のGiving(他者に与えること、寛容度、人助け度)の状況を調査して発表している”World Giving Index”(世界人助け指数)の結果だ。 2009年から毎年行われているこの調査では、「この1ヶ月の間に、見知らぬ
近年「中年の引きこもり」が話題になっています。先月には30年以上にわたり引きこもっていた56歳の男性が両親の死後に自宅で衰弱死していたことがニュースになりました。また今年5月には川崎市で10年以上引きこもり生活を続けていた50代の男が近所でスクールバスを待っていた児童とその保護者らを次々と刺した後に自殺するという事件が起きました。 これらの事件が起きる少し前、今年3月に内閣府は40歳から64歳の中高年の引きこもりの人数が推計61万人という調査結果を発表したばかりです。彼ら彼女らの半数は、引きこもり期間が「7年以上」でした。 興味深いのは上記の「40歳から64歳の推計61万人」という数が、15歳から39歳の引きこもりの数である推計54万1千人を上回っていることです。これが今の日本ではいわゆる「8050問題」(引きこもりの当事者が50代になり、親が80代になると、収入や介護の面で問題が発生する
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