図書館で目に付いたので衝動借り。エスペラント―異端の言語 (岩波新書)作者: 田中克彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/06メディア: 新書Amazon.co.jpで詳細を見る これを読むまで,エスペラントには偏見を持っていた。所詮国際語といっても,人間の身につけられる言語には自ずと限りがあるのだから,その限られた言語の知識の中から新しい言語を創出しようとしたら,ちっとも「国際語」なんかじゃない,印欧語の変種にしか過ぎない言語なのだろう,と。 けれどそれは違っていた。エスペラントは,決して印欧語一辺倒の言語というわけではなかった。 興味深いと思ったのが,名詞は一律-oで終わり,形容詞は一律-aで終わる,というその規則性。さらに,目的語を表す語尾-nの存在や,-in-を挿入して作られる女性形*1も面白いと思った。また,be動詞(ドイツ語でいうsein動詞)が一種類しかないことも