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書評と法務・司法に関するcrowserpentのブックマーク (2)

  • 『「自白」はつくられる』 - apesnotmonkeysの日記

    浜田寿美男、『「自白」はつくられる―冤罪事件に出会った心理学者』、ミネルヴァ書房、2017年2月 ミネルヴァ書房のPR誌『究』での連載がベースとなったもの。著者がこれまで関わった事件・裁判を振り返りつつ「供述分析」についての著者の最新の知見が語られている。最近「虚偽自白」に関心を持ったという方には、最初の一冊としてよいかもしれない。 個人的に興味深かった点を2つほどご紹介。 まず、再審(請求)においては、証拠が脆弱な事件ほど冤罪を晴らすのが難しい、という指摘(136ページ〜、204ページ〜)。足利事件の場合はDNA鑑定が決定的な証拠だと確定判決で評価されており、だからこそ鑑定の誤りを明らかにすることで再審無罪を勝ち取ることができた。しかし曖昧な証拠が多数積み上げられているケース(名張毒ぶどう酒事件など)では、一つの証拠に疑義を突きつけてもそれが決定的な反証とはみなされない、というのだ。原判

    『「自白」はつくられる』 - apesnotmonkeysの日記
    crowserpent
    crowserpent 2017/06/25
    「証拠が脆弱な事件ほど冤罪を晴らすのが難しい」というのは、司法のシステムバグみたいなもんだなぁ。
  • 『刑事司法とジェンダー』 - apesnotmonkeysの日記

    牧野雅子、『刑事司法とジェンダー』、インパクト出版会、2013年 刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。連続レイプ事件加害者への長期間にわたる接見や往復書簡、裁判分析等により、性暴力加害者の経験に肉薄。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言する。 http://www.jca.apc.org/~impact/cgi-bin/book_list.cgi?mode=page&key=keiji_gender ネットで評判は目にしていたのだが、ようやく読むことができた。版元サイト(上記)の紹介文に見られるような書の狙いが端的に現れているのは、たとえば次のような箇所だ。 検察官は論告で、被害者の受けた被害性を以下のように述べた。 件の強姦被害者は、いずれも、近い将来、となり、母となるはずの若い女性たちであり、ささやか

    『刑事司法とジェンダー』 - apesnotmonkeysの日記
    crowserpent
    crowserpent 2014/01/02
    性犯罪の刑事司法が、被告人の「動機」や被害者の「心の傷」を「社会通念に照らして」勝手に忖度して語ってきたことについて。
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