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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (172)

  • 某所での自コメントより - Apeman’s diary

    グッテンタグ監督による映画制作についての報道をきっかけに、南京事件に言及するエントリがたくさん書かれたわけだけれども、日常的に南京事件否定論を書き続けているブロガーとは一味違う感じで、きちんと議論が成立するケースもあった。そのなかのひとつで、「否定論者はテレビに出てきてしゃべっているのになぜ“あった派”もテレビに出てこないのか?」という質問に対する私のコメントを転記(適宜改変してある)のうえ増補。ブログ主さんではなく別のコメント投稿者とのやりとりなので、リンクははらない。 テレビというメディアはそもそも丁寧な議論に向いていない。 例えば、テレビで大学教授が「人口20万のところで30万人殺せるはずがない」って発言すれば、予備知識のない視聴者が「おおっ、そりゃそうだな」って思うことは少なくないだろう。では、これに対してテレビで反論しようとするとどう言わねばならないか? 俗に「南京」と呼ばれてい

    某所での自コメントより - Apeman’s diary
  • 田中利幸、『知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか』、大月書店 - Apeman’s diary

    連合国のうち欧米諸国の捕虜に対する虐待・残虐行為としては泰緬鉄道建設のための強制労働、バターン死の行進、九大医学部生体解剖事件など広く知られているものもある一方、関係者以外にはほとんど知られずに終わっているものもある。書が扱っているのは後者に属する、ボルネオ島サンダカン捕虜収容所に収容されたオーストラリア軍、イギリス軍将兵の体験である。このようなブログを運営していると大抵のことには驚かないようになるのだが、書で扱われている事例は想像を絶する。1943年9月の時点で約2500名いた捕虜のうち、戦後まで生き延びたのがわずか6名だったというのである。あまりにも生存者が少なく、かつあまりにも過酷な体験であったため、かえって知られることがなかったと言うわけである。上のエントリでとりあげた『現代歴史学と戦争責任』で吉田裕が紹介している(98-9頁)ことであるが、ドイツ軍の捕虜となった英米軍将兵の死

    田中利幸、『知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか』、大月書店 - Apeman’s diary
    cubed-l
    cubed-l 2006/11/08
    知らなかった
  • 私はなぜ否定論者にならなかったか? - Apeman’s diary

    非正統的な主張(疑似科学であれ偽史であれ)がサバイブする条件についての、good2ndさんの考察を拝見して。 (前略)しかも、否定論にとくに積極的に与しない人でも「否定説もあるようで、実際のところどうなのかよくわからない」という態度の人が少なからずいるようで、これもわりに困ったことだと思います。(後略) 私が自分でも予想しなかったほどこの問題にコミットするようになったのも、やはりこの点が大きいです。「アポロは月に行っていない」説については時間かけて調べてまで書こうとは思わないから。正直なところ、陰謀論とレイシズムがベースにある場合、否定論を論駁するのは不可能です。せめてこれ以上拡大しないようにしたいな、と。 で、エントリタイトルはなんのはなしかというと…。 一方で南京事件はどうでしょうか。否定論に初めて触れた人が、特段の知識抜きに「それ変じゃない?」と言えるところはあまり無いのではないかと

    私はなぜ否定論者にならなかったか? - Apeman’s diary
  • 「あった」論と否定論の非対称性(追記あり) - Apeman’s diary

    土曜日以降の、私とここのブログ主氏との間のやりとりをご覧になって、「Apemanもさっさと答えてはなしを先に進めればいいのに」と思った方がおられるかもしれない。土曜日の晩から日曜日の未明にかけてあちらが書き散らしたエントリ、およびコメントをご覧いただけば私がまともに相手をする気をなくすのはご理解いただけると思うのだが(いまだに、平然と嘘をついたことについてはなんの釈明もないわけだし)、もちろん主たる理由はそれではない。 第一に、「数」を問題にする際に重要になる二つの問いが無視されたこと。一つは例の「11の問題」の一つである。南京事件が実在したなら犠牲者数をきっちり言えないのはおかしいじゃないかと主張しつつ、埋葬記録については「大体やね〜、112266体なんて、キッチリ出す方がおかしい」などと言ってはばからないダブスタ。一体どっちなんだよ! ちなみに、敗残兵掃討ならともかく、埋葬記録について

    「あった」論と否定論の非対称性(追記あり) - Apeman’s diary
  • 第十軍法務部陣中日誌から推定する、中支那方面軍の「犯罪率」 - Apeman’s diary

    南京事件否定論者はしばしば、なんの根拠もなく(あるいは日露戦争当時のエピソードを根拠に)日軍の軍紀は極めて厳正だった、と主張する。実のところ、日中戦争当時、軍の上層部が軍紀の弛緩を問題視していたことを示す資料は枚挙にいとまがなく、また一般将兵の私記、回想録などからも軍紀の弛緩ぶりは明らかなのであるが、そうした史料を提示しても満足のゆく返答が返ってきたためしがない。ここでは、第十軍法務部の陣中日誌(37年10月12日から翌2月23日まで分)を参考に、中支那方面軍の軍紀について推定してみよう。とりあげるのは殺人、および強姦である。 『続 現代史資料 6 軍事警察』(みすず書房)の112ページから117頁に掲載された、「被告事件既決/未決一覧表」のうちの既決部分のみを数えると、殺人では29人が、強姦では21人が処分を受けている(2名は罪名が強姦殺人で重複、また同一の事件で複数名が処分を受けてい

    第十軍法務部陣中日誌から推定する、中支那方面軍の「犯罪率」 - Apeman’s diary
  • これはひどい… - Apeman’s diary

    相手方のコメント欄だけでひっそりやるつもりだったんだけど、あまりにもモノスゴイので。 http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/340edb8d24cecc7c2eb95b44a89f333a http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/2650cb6b280ac0abb9c58c4249d74d35 http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/8a1fa32e210dcc44a8e27faa7a688e7c http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/6449d9187aa6baba139de18ad2fb95c9 http://blog.goo.ne.jp/ojisannsama/e/c3d5b8586b0ff8e25206177d3143d190 まとめて見るなら htt

    これはひどい… - Apeman’s diary
  • こりゃ便利な方法だ - Apeman’s diary

    やはり中国語がわからないと「南京大虐殺」について語るのは難しいだろうと思った件 私はロシア語が読めないので(いや昔ちょっと勉強しようと思って辞書だけはいいのを買ったんだけど(w )シベリア抑留について語るのは難しいだろうし、アラビア語(スーダンの公用語)が読めないのでダルフール危機について語るのも難しいだろうし、ドイツ語はちょっとしか読めないからホロコーストについて語るのもなかなか難しいし、日語でも古文書なんかは読めないだろうから江戸幕府があったかどうかを語るのも難しいんでしょう。核物理学がわからないから広島・長崎への原爆投下について語るのも難しいかな。 しかし不思議ですな。中国語が読めないのに「「書いてもらい」と「買い取り」の区別」ができないだろうと語ることはできるんだぁ…。中日辞典ならうちにも一冊あるから、私なら「書いてもらい」と「買い取り」の区別くらいつくと思うんですけどね。それが

    こりゃ便利な方法だ - Apeman’s diary
  • 「自虐一色に染まる」っていったいなんのことなのか、意味が分からない - Apeman’s diary

    noharaさんの9月29日付エントリを青狐さん経由で今日読んで、少しコメントさせていただいたのだが、それとは別の件について。そのエントリで言及されているnoharaさんの05年7月24日のエントリへのコメント。 (前略) 最近「あの当時の戦争を」議論している方々も、美化などしていないと思います。しかし自虐一色に染まるのは異常です。多分「殆どの」彼らはここを議論しているはず。私もです。 (後略) よく耳にする論法なので特に発言者に固有の主張としてではなく、一般論として考えてみたいのだが、いったい「自虐一色に染まる」というのはどういうことなのだろうか? 広辞苑第四版によれば「自虐」とは「 自分で自分を責めさいなむこと」と定義されているが、例えば刑事事件の犯人が「私がやりました」「被害者の方に申し訳ない」と語ったからといって「あいつは自虐的だ、けしからん」などとは決して言われないだろう。むしろ

    「自虐一色に染まる」っていったいなんのことなのか、意味が分からない - Apeman’s diary
  • Apes! Not Monkeys! はてな別館 - 箸にも棒にもかからぬ愚論、「受諾したのは判決だけ」

    あちこちでコピペされているのが「小林よしのり氏が「ゴー宣・暫」の中でネット保守との共闘を求める」というネタ。それが当かどうかなんてどうでもいいのだが、ともかくそのネタによれば「今後、講和条約第11条の件でデマを流している知識人がいたらただちにネットで攻撃してくれ」とされているんだとか*1。「講和条約第11条の件でデマ」というのはもちろん、「日はサンフランシスコ講和条約第11条によって、連合国による軍事裁判を受けいれた」という主張を指すわけである。 それにしてもあれだね。「裁判全体を受け入れた」という主張に賛成しないのは勝手だけど、日政府がとっている立場と同じことを言ったら「デマ」呼ばわりとはね(笑) このネタに早速反応しているのが野良氏。 野良 『「第11条を受諾したんだから、東京裁判の趣旨と判決理由も全て受け入れたんだ」という主張をしているブログは時々みかけますね〜。 小林よし

    Apes! Not Monkeys! はてな別館 - 箸にも棒にもかからぬ愚論、「受諾したのは判決だけ」
  • 南京事件否定論テンプレ集その1 - Apeman’s diary

    某所でのやりとりが2chの極東板で言及されたのを確認。 http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1156334867/987 http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1155116552/907 前者はすでにレスが1001に達し、後続スレも立っていたいのでこれで立ち消えのようであるが、後者はすでに44スレ目に達しているスレであるし、私のコメントがコピペされたりもしているのでちょうど良い機会である。否定論のテンプレ収集に使わせてもらうことにする。 1 名前: 日出づる処の名無し Mail: 投稿日: 06/08/09(水) 18:42:32 ID: hQ7Gn/RT 南京問題初心者の方。惑わされてはいけません。 前スレまでレス43000にいたるも下記の根拠は覆されませんでした。 大虐殺肯定派が嘘・誤魔化し・論点ずらし

    南京事件否定論テンプレ集その1 - Apeman’s diary
    cubed-l
    cubed-l 2006/09/01
    リンク先を見たが本当にテンプレだな、あれは
  • 「史上最大の殺人事件」は氷山の一角? - Apeman’s diary

    (実際にアップロードしたのは8月30日です) 「少年犯罪データベースドア」さんが、「史上最大の殺人事件」として戦艦陸奥の爆沈事件を紹介しておられる。 昭和18年6.8、瀬戸内の連合艦隊基地である柱島泊地にて、停泊中の戦艦陸奥が爆発して一瞬のうちに沈没、乗員1474人のうち1121人が死亡しました。 戦時中の出来事ですが、敵の攻撃による爆沈ではありません。戦争とは関係がなく、これは明らかに殺人です。 事件を詳細に調べ上げた吉村昭『陸奥爆沈』を読むと、艦内で窃盗を繰り返していた二等兵曹が、捜査の手が伸びてきたことを察知して火薬庫に忍び込んで火を放ったことは間違いないと思われます。 こうした事例は陸奥だけではなかった。大江志乃夫の『天皇の軍隊』(「昭和の歴史3」、小学館)によれば、「日の主力艦は太平洋戦争までは、戦争で沈んだものより、爆沈の方が多い」という。例えば日露戦争時の連合艦隊旗艦三笠は

    「史上最大の殺人事件」は氷山の一角? - Apeman’s diary
  • 基本的な事実を無視して語られる南京事件 - Apeman’s diary

    この問題についてはすでに青狐さんが「概説書を読まずに南京大虐殺はありえないと言い出す現象」として注目しておられるが、それにしても南京事件に関するネット上の発言に見られる事実誤認、事実の無視はちょっと度を過ぎているのではないか。 まずは青狐さんがコメントされている「エンコリの韓国人に激怒!3」。青狐さんのコメントに対する返答がひどい。 常識的に考えれば分かることです。 仮に外に10万人の「民間人」が居たとして、日軍が攻めてきた時に、その人達はただボーっとしてたんですか? 日軍は城内に敵がいるのに外の「民間人」を強姦し、虐殺していたんですか? あっという間に10万人を殺せるような火力は日にはありませんよ? 「常識的に考えれば」と口にするご人が、一番「常識」を無視している。「その人達はただボーっとしてたんですか?」はホロコースト否定論でも見かける論法だが、実際この論法を使うならホロコース

    基本的な事実を無視して語られる南京事件 - Apeman’s diary