いまだに紙主体の煩雑な手続きが多い企業の契約業務。旧態依然とした仕組みにおいて、不平等な契約がまかり通ることも少なくない。 そこで現役弁護士のMNTSQ(モンテスキュー)CEO 板谷隆平が立ち上がった。彼が目指す“すべての合意をフェアにする”契約業務のDXとはー。 ビジネスに不可欠な契約行為。しかし企業法務の現場は、最終形態が紙の契約書であることが多く、DXが遅々として進んでいない領域だ。メール、Word、Excel のファイルが事業部間を何度も飛び交い、煩雑で時間のかかる確認作業が延々と行われる法務の現状は、デジタル化の波に取り残され続けてきた。 「問題は業務効率面にとどまらず、複雑な文言がゆえに担当者の理解が及ばずアンフェアな契約が締結されてしまうことなのです」 日本有数の総合法律事務所「長島・大野・常松法律事務所」で活躍する現役弁護士にして、MNTSQ CEOでもある板谷隆平は指摘す