ことしの春闘で、大手企業が回答した月給の引き上げ率は、現時点の平均で2.46%となりました。去年の実績は下回ったものの、この20年で3番目に高い水準となっています。 それによりますと、ベースアップに定期昇給を加えた月額賃金の引き上げ額は、平均で8310円、率にして2.46%でした。 これは、経団連が異例の数値目標を掲げ、2.53%の賃上げとなった去年の実績と比べると、現時点で229円下回っています。ただ、賃上げ率の水準としては、この20年で3番目に高くなっています。 業種別では、人手不足が深刻な「建設」が1万4822円、率にして2.9%と最も高くなっています。そのほかは、「自動車」が9304円で2.74%、「繊維」が7847円で2.49%などとなっています。 最終的な集計は6月にまとまりますが、経団連では「最近と比較しても高水準な結果で、賃金引き上げの流れは続いている」と話しています。
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