ブラジルと欧州連合が欧州時間24日、ブラジルーポルトガル間を直接つなぐ新たな海底ケーブルを敷設することで合意に達したという。通信分野における米国への依存度を引き下げ、米国家安全保障局(NSA)などによる諜報活動への懸念を減らすことがねらいとされている。 Reutersによると、新たな海底ケーブルはポルトガルのリスボンとブラジルのフォルタレザとをつなぐもので、ブラジル国有の通信事業者であるテレブラス(Telebras)とスペインのイスラリンク・サブマリン・ケーブルズ(IslaLink Submarine Cables)が共同で建設にあたるという。建設費は総額1億8500万ドルで、来年には運用開始の見込み。 ブラジルー欧州間のデータ通信は現在、そのほとんどが米国を経由する形で行われており、敷設から時間が経った直通の海底ケーブルは音声通話にしか利用されていないという。 EU関係者は今回の合意につ