原因についての会見する、森田泰弘・イプシロンロケットプロジェクトチームプロジェクトマネージャ=27日午後4時46分、鹿児島県肝付町(門井聡撮影) 「想定外のことがあった」。27日の打ち上げが直前に中止された新型ロケット「イプシロン」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の森田泰弘プロジェクトマネージャは、予期せぬ不具合が起きたと説明した。問題となった姿勢異常の検知はなぜ起きたのか。徹底した原因究明と対策が求められる。 JAXAなどによると、初号機は機体自体に異常はないことから、原因は信号系のトラブルの可能性がある。IT(情報技術)の積極採用を目指すイプシロンだが、駆け出しから技術の未熟さを示した形だ。 森田氏によると、初号機は発射の19秒前、第3段に搭載された機体の姿勢を計測するセンサーのデータに異常が見つかった。機体は発射台に正常に固定されており、姿勢に異常はなく、センサーやデータの計算過程