1964年にイギリスの物理学者ピーター・ヒッグス博士が提唱した「ヒッグス粒子」は、物質の最小単位である素粒子のひとつで、万物に質量(重さ)を与えると考えられてきました。 素粒子物理学の標準理論で予言された17種類の素粒子の中で唯一発見されていませんでしたが、スイス・欧州合同原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を用いた実験でヒッグス粒子とみられる新粒子の存在をとらえました。 本講演会では、ヒッグス粒子の概要やこれまでの研究の軌跡について解説を行い、「宇宙誕生」の謎と「真空」の不思議に迫ります。 講演内容 「ヒッグス粒子をとらえる」 浅井祥仁 東京大学大学院理学系研究科 准教授 「ヒッグス粒子を超えて」 北野龍一郎 東北大学大学院理学研究科 准教授 日時 2012年9月1日(土)13:30~15:30(正午開場) 会場 東京大学本郷キャンパス 安田講堂(東京都文京区本